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#40 ー日本語教員というお仕事ー前期は全てオンライン授業にー

新型コロナウィルスの影響で、翻弄され続けた約3ヶ月。私の職場は、前期は全て遠隔授業となっています。緊急事態宣言が解除された後も、前期は対面授業は見送る方針となりました。

オンラインでの授業が始まって、色々と課題が見えてきたので、メモとして記事に残しておきたいなと思います。課題を1つずつ考えてみると、素朴な疑問からすぐには解決できそうにない複雑な課題まで多岐に渡るのですが、今後、遠隔授業は、外せない形になってくるだろうと予想しているので、記録を残していきたいなと考えています。

遠隔授業実践で見えてきた課題5

1 これでいいのか(操作)

まず、はじめに、私は操作を覚える負担が大変なストレスになりました。課題を出したり、テストを行ったり、レジュメをアップしたり、、、その度に、これでいいの?という疑問がいつもつきまとい、特にテストは、本当に気を使いました、、、。
また、基本的な操作に慣れるまで、ファイルを削除したい、ファイルをまとめたい、移動させたい、この画面を共有しながら、こちらの資料も見てほしいなど、私自身がスムーズにできないことが多く、イライラしてしまう。(私の勉強不足でした)

学生によっては、通信環境が悪く、アクセスできませんでした、欠席になりますか?課題の提出方法が分かりません、、、等。
この対応も、毎回なかなかの数があったため、大変でした。

2 不具合が続いた
オンラインでの授業が始まってすぐは、不具合の多さに悩みました。色々と改善され、現在は大分快適になりましたが、音が聞こえない、画面がフリーズする等。

3 モチベーション
オンラインでの授業が始まってしばらくは、操作に慣れ、形を作っていくことに必死だったので、特に感じなかったのですが、回を重ねるごとに、学生のモチベーションが下がり気味になりました。どの授業でも毎回のように課題が出されるため、やってもやっても課題に追われる。通常であれば、実技で評価されるものも形を変えて課題を提出する形になったため、大変になっている様子で、モチベーションが下がり気味でした。
また、自分の部屋で授業を受けていると、緊張感がなくなり、集中できない等の声もありました。私はどの授業もカメラをオンにしていますが、学生にはカメラをオンにすることを強制していないため、表情が分からない場合もあり、分かったところで、個々の集中力をはかるのは難しいなと思います。理解度を知ることも難しいです。

4コミュニケーション
これは、課題3にも、繋がることですが、対面授業に比べて、コミュニケーションが減ってしまい、学生の心理、状況などが把握しづらい。対面授業の場合、授業前後にコミュニケーションをよくとっていたので、学生の様子が把握でき、課題などの進捗状況や関心にも気づけて授業のヒントにもできていましたが、対面授業の頃に比べると、様子が分からなくなりました。オンラインでも授業はじめには、必ず最近の様子を聞いて発話の機会を作るようにはしていますが、やはり、対面とは違ったコミュニケーションになっているのかなと感じています。

コミュニケーションに関しては、、
学年も関係があると思います。1年生は、入学からコミュニケーションをとる、友達を作るなどの機会が殆どなくなってしまった状況の中で、オンライン授業が始まり、対面したことがないままなので、やりづらく思う子もいて、なかなか難しさを感じました。

アフターコロナの時代、オンライン授業は、益々、開拓されていくと思いますが、これまでと同じ形を守っていてもうまくいかないことが多いので、変化に対応していける先生でありたいと感じています。