甘いイチゴ頬張る【三橋雄斗】


20歳くらいのときの春、二人でイチゴ狩りに行きました。



行き先は千葉。普通列車を乗り継いで3時間くらい。



目的の農園に着き、受付を済ますと、ビニールハウスに案内されました。



練乳を受け取りハウスに入ると、たくさんのイチゴが実をつけていました。



しかも、ド平日だったので他にお客さんはいませんでした。



農園のおばちゃんが「じゃあごゆっくり~」と言い、どこかへ行ってしまい、本当に僕達だけの空間に。



二人ともテンションが上がり、「さあ食うぞ~!」と赤く実ったイチゴをもぎ取り一口。



めちゃくちゃ甘い!今まで食べたイチゴランキング1位を通り越して飛び級で殿堂入りしてしまいました。




これは練乳がいらない!そのくらい甘かったのです。さすが『あまおう』というくらい。



でも僕は、イチゴと同じくらい、練乳が好きなのです。



結局、2つに1つの割合で練乳をどっぷりつけて食べました。



めちゃくちゃ甘い!コクがある。



しかもかなり美味しい練乳。今まで口にした練乳ランキング1位に輝きました。



そんなペースでつけているうちに、頂いた練乳が無くなってしまったのです。



でも、もう少し練乳をつけたい。残念だ。



そう思っていると、ハウスの入口近くのテーブルに、


大きなチューブに入った練乳が置いてあるのが目に入りました。



ハウスには二人だけ。少しくらい頂いてもバレやしない。



でも黙って頂くのは絶対ダメ。



おかわりNGだったり、有料かもしれない。


練乳でお縄は絶対に嫌。いや、お縄は絶対に嫌。




チューブを見ながら葛藤していると、

ハウスの入口がガラガラっと開き、農園のおばちゃんが入ってきました。



僕は何もしていないのに焦ってしまい、アワアワしていました。




すると、おばちゃんは「練乳は足りているかしら?おかわりしても大丈夫ですわよ。そこのチューブから搾ってくださいね。」と、僕の気持ちを察したかのように優しく言ってくれたのです。



僕は嬉しくて「はい!おかわりさせてください!」と、チューブから練乳を並々と搾りました。



おばちゃんは「あら…練乳が好きなのね。オホホホ。」と少し引いていました。




ひかりちゃんは、それを見ていたのか、おばちゃん含め三人しかいない空間なのに他人のフリをしていました。



大量にイチゴと練乳を堪能し、満足して帰路につきましたが、みずみずしすぎて、水分が多く、その日だけでオシッコに100回くらい(体感)行きました。

皆さんも気をつけてください。

【相方へ】
止められない悪い癖ですが、
鼻くそと耳くそをほじってしまうことですかね。
もちろん、頻繁に手を洗っています。

ひかりちゃんは、ラ行が巻き舌になってしまうことですか?たまにラ行以外も巻いています。

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