見出し画像

アメリカ出産コラム 「赤ちゃんの入院」

※ 必ずはじめにこちらをご確認ください - 免責事項


赤ちゃんの異変

出産自体は特に問題なく、予定日より4日遅れで、経腟分娩でした。病院についてわずか20分での出産でした。産前検診で、心臓に穴があり、生まれるまでに塞がる可能性は低いと医師には言われていたのですが、産後すぐに超音波で確認したところ、穴は塞がっており、心臓に問題がないといわれたので、通常通り2日で退院できると思っていました。

ところが、退院の日の早朝、回診にきた看護師の方が赤ちゃんの体温を測ったところ、平熱より高かったので、最初はもしかすると包みすぎたのかもしれないと言って、服を脱がせ、30分ぐらいベッドに寝かせてから、再度測ったところ、やはり熱があるということで、しばらく様子を見ていたら、チアノーゼ症状が出てきました。急遽小児科の先生のところに連れていかれ、処置をすることになり、私は病室で待ってるように言われたので、病室で待っていました。

NICUに入院

しばらくして、小児科の先生が病室に来られ、血液検査の結果、白血球数が多いので、感染症だろうということで、抗生物質投与のために、娘はNICUに入ることになりました。まず2日間投与してみるとのことで、ひとまず私だけ退院することになりました。(結局、原因はわかりませんでした。)

退院してしまうと親が泊まる部屋がないので、夜間授乳を希望する場合、NICUの受付で仮眠室の空きを毎日確認しなければならず、それがとても面倒でした。また、年子の上の子がいたので、その子のお世話をしながら、NICUに通い、合間に搾乳して病院に届けるのは産後の体にはとても負担でした。幸い、日本から母が手伝いに来てくれていたので、上の子を母に預け、毎日病院に通い、3日に1度ぐらい夜間泊まりながらの2週間でした。授乳のために病院に行ってもタイミング悪く、すでに飲んだ後で、搾乳して帰ってくることも多々あり、それがストレスでした。

また娘が入院して1週間半経ったころ、足に入れている点滴の針が何度も取れてしまい、毎回刺しなおすのが可哀想ということで、上腕の皮下に点滴のポートを埋め込むことになり、全身麻酔をして埋め込み、レントゲンを撮ってちゃんと入っているかどうか確認するということもありました。


NICUの費用

NICUの費用は高額で、病院から保険会社に送られたNICUの施設利用料は175,000ドル、その他医療処置費用として22,200ドルでした。保険の種類によりますが、その時に我が家が入っていた保険の保障内容があまりよくなく、保険会社負担分を差し引いても残額が支払える額ではなかったので、病院にFinancial Assistance Programを申請して、80%のディスカウントをもらいました。また、病院の会計システムが複雑で、支払ったのに、未払いとされ、債務回収会社に送られる事態になり、病院とのやり取りはとても大変でした。



執筆者:M.S.(ご協力ありがとうございました!)
無断転用・転載を禁止します
©︎ Womxn’s Collaborative 2021

「アメリカでの妊娠・出産・産後お役立ち情報」noteマガジン、無料公開中

情報ぎっしり!「アメリカでの妊娠・出産・産後お役立ち情報」pdf

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・


ご寄付のお願い

ウィコラは女性とafab*の一生・地域の健康に寄り添う活動を同じビジョンを持つ仲間とつながり協働しながら推進している非営利団体です。

女性とafab*の一生・地域の健康のため、情報を無料提供しています。
私たちの活動にご賛同いただける個人・団体からのご寄付をお受けしています。
どうぞ応援よろしくお願い致します。

ご寄付ページ

*afab は assigned female at birth の略。出生時に割り当てられた性別が女性の人という意味。

妊娠産後サポート会

月1回を目安に「サンフランシスコ・ベイエリア妊娠産後サポート会」も開催中です。
詳細はウィコラのインスタHPでご確認ください。


最後までお読みくださりありがとうございました!

スキ、コメント、フォローなどで

ウィコラの活動を応援いただけると嬉しいです!

▽  ▽  ▽