やっぱり好きなものは好きらしい。

小学4年くらいから私はチャゲアスが大好きだった。
大人びた小学生だったと思う。
初めてライブに行ったのは確か中学1年の時の
"史上最大の作戦"だったと思う。
学校が終わって家に帰り急いで会場に向かったのを憶えている。
そこから全てのツアーに行った。
ソロもほぼ全部行ったと思う。
全国に友達も作った。
曲だってレンタルを駆使してほぼ全部制覇した。間奏まで歌えるし、歌詞の意味さえも真剣に考えた。
大好きだった。
誰に何を言われようと好きだった。

ある時その気持ちに穴が空いた。

例のASKAの事件だった。

報道は見るのも辛かったし、イライラした。
それは
彼に対して
報道するマスコミに対して

そして
彼の事を何も知らない人がマスコミのデマを信じ好き勝手言っている事に対して
彼を嫌いになろうとしている私自身に対して。

本当に嫌だった。

私はCDの殆どを実家に戻した。
知り合いに譲ってしまった物もある。

こんなやり方で私はチャゲアスと距離を取った。今の今まで。

そして今。私は間違いに気付いた。

私に、言葉を紡ぐ楽しさを教えてくれた。
私に、人と繋がる面白さを教えてくれた。
私に、夢を追う大変さを教えてくれた。
私の支えであった事を思い出した。
私の原点である事に間違いないのだ。

久々に開いた彼らの歌う姿はなんとも言えず、懐かしさなのか涙が止まらなかった。

心がその時こう言った。

良いものは良いんだよ、いつになっても。
あの時思ったことや情熱は間違いじゃない。

私はずっとチャゲアスが好きだ。

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