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フェイスブックのメタバースは分散型プロジェクトのメタバースと共存できるのか?

フェイスブックが社名変更した際に書いた記事が反響が多かったので、
続編です。

今後、IT業界ではメタバースやブロックチェーン、NFT、ゲームなどがトレンドになっていくと思います。

メタバースの2つの在り方

メタバースの空間では法定通貨と同等の価値を持つNFTが存在しているため海外ではバブル的な価値が付いています。

分散型メタバースプロジェクトで有名なサンドボックスやディセントラランドでは、キャラクターやアイテム、土地などに価値がついており、有名ブランドのナイキやアディダスなど、メタバースの中で使う自分のアバター用のシューズをNFTにして販売されていたりします。

インターネットサービス、SNSのときと同じ様に、仮想空間に人が集まるようになると、そこに広告を出すことができます。

インターネットではURLが住所の代わりをしていましたが、メタバース空間上に土地があるので、人気のショップが連なるエリアにショップを出すことができれば、広告効果は計り知れません。

分散型のメタバース空間は、ユーザーが自由に参加することができるのが特徴です。また、異なるメタバース空間上のNFTの移動も、今後できるようになると思います。メタバース空間はブロックチェーンで作られているので、互換性のある他のチェーン同士のつながりにより、他の仮想空間へNFTを移動させたりすることができます。

そこで、問題になるのが、中央集権的なフェイスブックの管理下にメタバースに分散型のプロジェクトのNFTを移動させることができるようになった場合、フェイスブック以外の分散型のメタバースで発行されたNFTと同価交換を可能するかという問題があります。

フェイスブックのメタバースが普及するかどうかは、フェイスブック以外の分散型のメタバースで発行されたNFTを移動可能にするかどうかにかかっているかだと思います。

現在のフェイスブックはユーザーデータの収集や活用をしていることで、倫理の観点から反発されています。SNSで膨大なデータを収集しており、メタバースのプラットフォームまでフェイスブックがシェアを獲得することで、ますますフェイスブックが強くなってしまいます。
フェイスブックにNFT発行権などを与えてしまうことになると、通貨発行権と同等な権利を得ることになり、ますます力を持つことになります。

どこまで中央集権型のメタバースのプラットフォームを許可するのか?
これだけ強力な権利は分散型にした方が良いのではないかと個人的には思います。フェイスブックのメタバースは当局による規制が入る可能性があり、閉ざされた仮想空間になるのではないかと思います。

Web3.0では分散がテーマなので、今までのフェイスブックの買収のやり方は通用しないのではないかと思います。
インスタグラムを買収したときのように流行っている実績のあるサービスを買収しようとしても、Web3.0のサービスはプラットフォームとユーザーが自立しているため、ユーザーが最終決定に対する権利を持っていることが多く、フェイスブックが買収することが起きにくいと思われます。


マイクロソフトソフトのメタバース

マイクロソフトがテレビ会議アプリで有名なteamsの延長線上にメタバースを構築しようとしています。
これはテレビ会議をアバターを使って、仮想空間で行うことを意味しており、インターネットに繋がる環境であれば、誰とでも仮想空間で会議をしたり、コミュニケーションをとることができるということを意味しています。

打ち合わせなど実際に会いに行かなくてもできる世界がメタバースが普及した後の世界だと思います。

フェイスブックはVRに強いので、マイクロソフトのteamsと連携する展開も予想されています。


まとめ

フェイスブックのメタバースが分散型のメタバースとNFTの移動ができる互換性を持つなら、フェイスブックのメタバースが普及すると思いますが、当局からの規制が入るとフェイスブックのメタバースは孤立した空間になるので、マイクロソフトのメタバースと連携をする展開が予想されています。

(この記事はコインテレグラフジャパンさんの記事を参考にして作成しています)

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