文字単価と時給の関係性
前回に引き続き、文字単価に関する記事を書いています。
クラウドソーシングサイトなどで案件を探している時に、検索条件の絞り込みで「単価〇円以上」と指定することが多いのではないでしょうか?
求人を探す時に給与を重視するのと同じですね。
今回は、ライターとして効率よく稼ぎたいなら文字単価ばかりに注目すべきではないという方向で解説していますので、ぜひ参考にして下さい。
文字単価に潜む罠
私の実体験から、副業としてそれなりに稼げるなと感じられるラインの文字単価は1円以上、専業として生活するための最低ラインは1.5円と思っています。
本記事の導入でも述べたように、多くの方は希望する文字単価を設定して案件を探すことが多く、1円以上を望む人が多いです。(ランサーズの検索する人が多い条件に該当しているため)
しかし、同じ文字単価が1円でも稼ぎやすい案件と稼ぎにくい案件があるのはご存じでしょうか?
次の項目では、「文字単価に潜む罠」について分かりやすく解説します。
時給に換算してみると…
ライターとして稼ぎやすい案件というのは、文字単価が高いというのも条件に当てはまるのですが、もっと大切なのは「時給に換算したらいくらになるのか?」という点です。
例えば、文字単価が2円5000文字の案件を5時間かけて執筆したとします。この場合の時給はざっくり2000円です。
一方で、文字単価1円3000文字の案件を1時間で執筆できた場合の時給は3000円です。
両者を比較すると、文字単価は1円の差があるものの、後者の方が時給が高く、効率よく稼げる案件であることが分かります。
当たり前の話ですが、文字単価が安くてもスムーズに書き上げることができるなら時給効率が上がるということです。
記事の執筆スピードに関わる要素
記事の執筆スピードに関わる要素として…
執筆するジャンル
構成作成の有無
執筆ルールの複雑さ(レギュレーション)
などが挙げられます。
私が案件を探す時に特に重視している点は「執筆するジャンル」と「構成作成の有無」の2点です。
まず、執筆するジャンルが自分にとって明るいものであるかどうかは非常に重要で、全く触れたことのないジャンルだと、どうしてもリサーチに時間がかかってしまいます。
加えて、募集しているジャンルに精通していない人だとそもそも採用される可能性が落ちるので、それなら最初から得意なジャンルの案件に応募しようとなります。
敢えて不得意なジャンルに挑戦することも後々の経験値となりますが、ライター経験の浅い方は自分が得意とするジャンルの案件に応募しましょう。
また、構成作成の有無も短時間で執筆が完了できるかに関して重要な要素です。
多くの場合は、クライアントからメインとなるキーワードに基づいて構成を作成することになりますが、この作業にも当然ながらリサーチが伴います。
構成作成には、競合サイトチェックや各種ツールによる検索ニーズの確認などがあり、作成後はクライアントの確認を終えて初めて本文の執筆に取り掛かれます。
この場合ありがちなのが、文字単価1円ではあるものの、構成作成にかかる労力を考慮すると文字単価0.5円程度に落ちることです。
したがって、構成作成込みの案件を受注する場合は、相応の文字単価の案件を探した方が幸せになれます。
そして、クライアントが提示するルール(レギュレーション)が複雑すぎないか?という点も無視できません。
多くのクライアントは「です。ます。」口調でお願いします、など一定の執筆ルールを設けています。中には、マニュアルだけでも数十ページに及ぶ案件もあり、把握するだけでもかなり疲れてしまう場合も少なくありません。
また、複雑なルールの案件の場合、慣れるまでマニュアルとにらめっこになり、どんなに得意なジャンルであっても執筆速度が下がります。
複雑なルールを設けているかどうかは、実際に案件を受注してみないと分からないことがほとんどです。
そういった案件を執筆していく上で「このルールでの執筆は自分には無理だな」と感じたら早めに辞退することも、双方にとって大切です。
まとめ
今回は案件を探す時は文字単価ばかりに注目するのではなく、効率よく執筆できる案件であるかを確認しようという旨で執筆しました。
どんなに文字単価が高い案件でも、執筆を終えることができなければ絵に描いた餅です。
特に経験の浅いライターさんは、得意なジャンルの案件で数をこなし、実績や自信を積み重ねていくことが、成功や成長の近道だと断言できます。
今後もライターさんにとって有益な情報を提供していきますので、どうぞよろしくお願い致します!
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