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英国で新たな貨物航空会社“One Air”誕生

英国で新しい貨物航空会社“One Air“(ワン・エア)が誕生した。ロンドン・ヒースローを拠点にB747-400貨物機を運航し、国際貨物輸送・ロジスティクスなどの市場でチャーター・サービスをメーンに提供する。

ワン・エアは、昨22年7月に試験飛行を完了し、運用ライセンスの申請プロセスを経て、今回、英国航空当局(CAA)から正式に航空運送事業許可(AOC)を取得したもの。ロンドン・ヒースロー空港に近いキングストンに本社を置き、B747-400貨物機をドライリース(機体のみのリース)で導入する。

グランドオペレーション/エンジニアリング/メンテナンス/乗務員トレーニング/乗務員管理/財務および人事の専門家/パイロットなど、計130人のスタッフ体制で運営される。

当初は、英国から欧州/中東/アジア地域への貨物需要を見込んでおり、将来的には中国や米国などへの貨物サービスも提供する計画。貨物総販売代理店(GSA)にはAir One Aviation(本社:英国)を起用し、ヒースロー空港での貨物ハンドリングは航空サービス・プロバイダーのdnataが担う。

ワン・エアはB747を保有する英国唯一の航空会社となる(出典:ワンエア)

最高経営責任者(CEO)は、同社の株式の過半数を保有するポール・ベネット氏(写真左から3人目)、最高執行責任者(COO)はイージージェットやフライビーで要職を歴任したクリス・ホープ氏(同左から2人目)がそれぞれ務める。

ベネットCEOは「英国市場にサービスを提供する貨物輸送業者/ロジスティクス プロバイダー/チャーターブローカーとの長年にわたるビジネス関係を活用する機会を得たことを誇りに思う。 ことし後半には2機目のB747貨物機を追加し、需要レベルに応じてフリートを増やす予定だ」とコメントしている。

また、ホープCOOは「過去 2 年間、英国の貨物市場は前例のない混乱に直面したが回復傾向にある。現在、業界は回復と成長の新たな段階に入りつつあり、私たちはその中心にいることを楽しみにしている」と述べた。

2023年4月26日掲載

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