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山九が関西最大級の化学品専用倉庫、港湾・空港に至近の貨物ストックポイントに

山九はこのほど、大阪府高石市に機能性化学品専用倉庫の「山九関西ケミカルセンター」を開設したと発表した。

関西ケミカルセンター、右側が高床式倉庫

新拠点は、消防法第1類、2類、4類、5類、毒劇物とさまざまな危険品に対応している。また、雨天時でも効率的なオペレーションを可能とする大型庇を備え、海上コンテナ作業にも対応できる高床式倉庫も1 棟整備された。

約2万7200㎡の敷地内には、1000㎡の倉庫が8棟あり(計8000㎡)、このうち4棟の温度管理倉庫は2〜25℃の定温機能を備える。
BCP対策や省エネ化を徹底し、敷地内の路面には耐久性を向上させつつCO2削減にも貢献できる廃PET入りのアスファルト舗装を採用、油水分離槽を備え雨水・ 排水に含まれる油が海に放流することを防止する環境に配慮した設計となっている。

新倉庫は大阪港と関西国際空港までともに高速で約20分と海上・航空の両輸送モードにアクセスが良好な立地を生かして、輸出入貨物のストックポイントとして活用していく計画だ。主に医薬品や電子部品材料、リチウムイオン電池を中心に幅広い貨物をターゲットとしているという。

温度管理倉庫(右)は計4棟が整備されている

山九は現在、鹿島/千葉/四日市/兵庫/周南/北九州/大分の7ヶ所で機能性化学品倉庫を運営しているが、今回の大阪の倉庫開設によって業界でも上位となる国内8ヵ所・倉庫面積合計2万2800㎡を保有することとなった。

山九によると「ここ数年以上、危険物を取り扱う倉庫に対する需要が高まっているものの、供給が足りていない状況が続いており、新倉庫がそれらに対する一助になるものと捉えている」としている。

2023年5月23日掲載


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