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ANAが冷凍食品の国内航空輸送で新たな輸送ネットワーク

全日本空輸(ANA)は、ヘルシー・糖質制限の食事・スイーツの宅配サービス「nosh(ナッシュ)」を運営するD2C企業であるナッシュ(本社:大阪市)と冷凍食品の新たな国内航空輸送ネットワークを構築したと11月21日に発表した。

物流の「2024年問題」を見据えた航空輸送として開始され、初便は2023年11月1日のNH771便(伊丹発8:30、札幌着10:15)となった。

保冷コンテナが航空機に搭載される様子とナッシュの冷凍食品

ナッシュは製造したお弁当を、同社の物流センターから冷凍コンテナに搭載して伊丹空港へ輸送し、その後ANAが新千歳空港まで空輸する。
これにより、ナッシュの物流センターから、北海道の配送センターまでが保冷コンテナで一貫輸送されることとなるもの。
従来の陸送と比較して、最大2日間の輸送時間の短縮が実現するとしている。

ANAは、「冷凍食品の品質保持には一貫した温度管理が必要。ナッシュの大阪の物流センターの仕分け場から北海道の宅配業者まで保冷コンテナ一貫輸送をすることで、高品質な保冷輸送を確保し、品質が保たれた配送が確実に行われる」とし、さらに「物流の2024年問題を見据え、旅客定期便を使用した長距離輸送を実現することで安定的な輸送体制を構築する」とコメントしている。

ANAとナッシュの連携による物流業務・経路の効率化は、総合的なコスト削減となり北海道地域の顧客への輸送費値下げにもつながっているという。
両社は、他の地域への展開も視野に連携を継続し需要に対する安定的な輸送を提供することで、利便性を高めていくとしている。

2023年11月24日掲載

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