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ANA Cargoのバイク輸送“スカイツーリング”の国内路線が拡大中

ANA Cargoでは、2021年からバイクを航空機で輸送するサービス”ANA Cargoスカイツーリング”を展開している。

サービス開始当初は、羽田発・新千歳線のみでおこなっていたが2022年には沖縄発着路線を開設し、ことし10月から福岡・大阪(伊丹)発着もラインアップに加わった。

貨物スペースに搭載されるバイク

航空機での輸送のため、当日中に現地につきツーリングを開始することができる。またバイク単体での輸送となるため、顧客が航空券・ホテルなどを自由にカスタマイズすることができるのが強み。

輸送できるバイクサイズの規定は、777/787/767の各機材のベリースペースよって異なるためあらかじめ確認が必要とのこと。

規定に収まらないものは、貨物スペース上積載ができない。

輸送の手順としては、

1:ガソリンスタンドでガソリンの抜き取りをし「抜き取り証明書」を受け取る。
または事前に規定料(メーターの4分の1)までガソリンを減らす。
2:空港貨物地区にて入場の手続きをし、入場証明を受け取る。
3:出発時刻の2時間前までにANA貨物カウンターにて受付。
4:空港係員の指示に従い、積みつけエリアまで移動。バッテリー端子を自身で取り外す。
5:専門スタッフがバイク専用機材(スキッド)に積み込み、ベルトで固定する。
6:飛行機に搬入する機材に積み付け、しっかり固定して航空機へ。
7:到着空港の貨物カウンターで愛車を受け取る。

ANA Cargoのサイトより抜粋

上記の流れを経て、旅行先の空港から愛車でツーリングを楽しむことができる。
また、ヘルメット、ライダースジャケット、グローブなどの必要装備品は、ツーリングのサポートとして、1箱(75cm×56cm×50cm)を輸送するバイクと同便で 1箱のみ無償輸送が可能となる。

ANA Cargoは「スカイツーリングの一番の特徴は、自身のバイクでその日のうちに目的地に到着でき、時間と体力を有意義に使えること。コロナが明け、自由に旅行ができるようになった今、多くの方にスカイツーリングを利用してほしい」とコメントしている。
現在は国内のみのサービスとして展開しているスカイツーリングだが、インバウンドやアウトバウンドも回復傾向にあるため、国際路線でのニーズもありそうだ。

2023年11月10日掲載

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