見出し画像

貨物用ドローン航空会社ドロナミクスがIATA・ICAOコード認証

貨物用に特化した大型・長距離ドローンの開発・運用を行うドロナミクス(Dronamics)はこのほど、IATA(国際航空運送協会)とICAO(国際民間航空機関)から、両方の指定コードを取得し、民間航空会社として正式に認められた。

IATAコードが「OY」、ICAOコードが「DXE」。同社のスビレン・ランゲロフ共同設立者兼CEOは「IATAとICAOの両方の指定コードを持つ初の貨物ドローン航空会社となったことは、当社のパイオニア精神と、どこにいても誰よりも速く、より安く、そして環境に優しい航空貨物を提供するというビジョンの証だ。主要な航空コミュニティから認定を受けたことで、航空業界における当社の地位が強化される」とコメントしている。

ドロナミクスは欧州で初めて認可された貨物用ドローン航空会社で、IATAの世界で初めてのドローンの戦略的パートナーとなっている。

ドロナミクスの主力機のブラックスワン(出典:ドロナミクス)

同社の主力機であるブラックスワン(Black Swan)は、350kgの貨物を最大2500 km輸送できる。航空貨物などの代替輸送手段よりも最大80%速く、50%低コストで、CO2排出量も最大60%削減する。これにより、医薬品/食品/eコマース/スペアパーツなどのさまざまな産業で長距離の同日発送が可能になるとしている。

ブラックスワンはことし5月、ブルガリアのバルチク空港で初飛行に成功。同機は地上管制局から民間航空会社のパイロット2名によって遠隔操縦された。

このテスト飛行の成功により、ドロナミクスは欧州での商業飛行に向け、同社の認可を受けた貨物ドローン技術の検証を今年後半から開始する予定で、物流向けに貨物ドローンを使った、費用対効果の高いソリューションとしての提供を目指す。

2023年7月20日掲載

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?