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ボーイングが今後20年間で4万2600機の新造機が必要と予測

米ボーイングはこのほど、2042年までに世界の新造機材の需要が4万2595機・8兆ドル相当になると予測した。

世界の航空機材の保有数が毎年3.5%ずつ拡大すると予測

同社は民間航空機およびサービスに対する20年間の需要を予測する「2023年の民間市場展望(CMO)」を発表した。ボーイングは「世界的な航空旅客需要が新型コロナウイルス以前のレベルに戻り、今後は2024年までに国際航空旅客の輸送量がパンデミック前の水準に戻る」とし、今後20年間で約4万2600機の新造機が必要になると予測した。
このうち、約半分が既存の機材と代替で、より燃料効率の高いモデルに置き換えら
れることで温室効果ガス(GHG)の排出削減に貢献するとしている。

ボーイングのCMOによると主な予測は以下の通り。
・世界の航空機材の保有数は今後20年間で現在の2倍にあたる4万8600機となり、年間で3.5%ずつ拡大。
・世界の航空輸送需要のうち、40%以上をアジア太平洋市場が占め、このうち半分が中国市場が占める。このほか北米と欧州がそれぞれ20%、その他の市場が20%。
・新規納入される4万2600機のうち旅客機の75%以上を単通路機が占め、計3万2400機以上に、一方、ワイドボディ機は20%以上で、計7500機以上、また貨物機は計900機以上で、リージョナルジェット機が1800機以上。

同社のコマーシャルセールス&マーケティング担当のシニアバイスプレジデントであるブラッド・マクマレン氏は、「航空業界は前例のない混乱の後でも回復力と適応力を示し、機材の簡素化・効率化を進め、回復した需要に適切に対応している」とコメントしている。

2023年6月21日掲載


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