韓国報道(京郷新聞)「「汚染水(ママ)放流」近隣の三重水素下限値超過検出···海の変化が始まった」仮訳

入力2023年09月08日午前11:51
修正2023年09月08日午後4:36

パク·ヨンハ記者

日本福島第1原子力発電所の放射能汚染水を放流した後、近隣海の三重水素濃度に変化が始まった。 原発運営会社である東京電力が精密分析した結果、モニタリング対象となった複数の地点で検出下限値を超過した三重水素濃度が観測されたのだ。

東京電力は7日、福島第1原発3キロ以内の地域で8月30日に採取した海水を対象に三重水素の精密分析を実施した結果、計6カ所で検出下限値を超過するリットル当たり1~1.5ベクレルの三重水素が検出されたと発表した。 東電は現在、毎日検出下限値を1リットル当たり10ベクレルとした速報値を発表しているが、週1回は下限値を0.4ベクレル以下とした精密分析値を提供している。

今回の分析結果は汚染水の海洋放流以後、福島第1原発付近の海水に含まれた三重水素濃度が高まっていることを示している。 東京電力が放流直後の24日に採取した海水を対象に精密分析を実施し、1日に発表した数値では1ヶ所だけで検出下限値を超過する2.6ベクレルの三重水素が検出された経緯がある。

原発周辺の海辺の変化は、精度が落ちる速報値でも最近、一部確認された。 東京電力が31日に採取した海水を検査した結果、汚染水放出口付近から約200m離れたところで検出下限値であるリッター当たり8.6ベクレルを超過する10ベクレルの三重水素が検出されたのだ。 当時、東京電力側は「該当海域は海流の流れが周期的に変わり海流状況により数値に変動が起きかねない」とだけ説明した。

速報値に続き精密分析値でも三重水素濃度の変化が見られると、東電は汚染水放流の影響を認めた。 東京電力側は共同通信に対し、「(今回の濃度変化は)先月24日に始まった処理水(汚染水)海洋放流の影響とみられる」とし、「ただ安全には全く問題がない」と明らかにした。 東京電力の自主判断基準であるリットル当たり350ベクレルより低く、世界保健機関(WHO)の飲料水基準であるリットル当たり1万ベクレルより低く安全だということだ。

ただし汚染水放流にともなう海の変化が始まっただけに、一部では今後生態系に及ぼす変化などを綿密に把握する必要があるという指摘が出ている。 東京電力は今月30日に調査した他の支店に対する三重水素精密分析結果を10日に発表する予定だ。

一方、韓国政府は8日、汚染水関連の毎日ブリーフィングで、東京電力の精密分析結果は紹介せず、良好な結果を示した速報値だけを紹介した。 東京電力は先月30日付精密分析結果と共に6日採取した海水を対象に分析した速報値を前日一緒に発表したが、パク·グヨン国務調整室国務1次長はこの内後者だけを紹介したのだ。 尹錫悦 政府はこれまで、日本の汚染水放流を事実上黙認したという批判を受けてきた。

共同通信が報じたところによると、福島県に隣接する宮城県の住民約150人は8日、国と東京電力を相手取って汚染水の海洋放流中止を求める訴訟を福島地方裁判所に起こした。 住民たちは汚染水放流で市民が平穏に生活する権利が侵害され、漁業関係者の生業が回復しにくい状態になったと主張した。 日本で汚染水の放流中断を要求する訴訟が提起されたのは初めてだと弁護人側は伝えた。

パク·ヨンハ記者 yong14h@kyunghyang.com

原文はこちら。

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