韓国政府発表(国務調整室)「福島汚染水(ママ)放流関連の毎日ブリーフィング(57日目)」仮訳
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登録日:2023年09月04日
汚染水放流対応全般
- ブリーファー:国務調整室 パク·グヨン国務1次長 -
<1.ご挨拶>
□ こんにちは。 国務調整室国務1次長のパク·グヨンです。
<2.放流データの説明>
※具体的な説明は8月28日のブリーフィングを参考
□ 先週の金曜日から昨日まで、東電側のデータを検討した結果、計画通りに放流が行われていることを確認しました。
□ 海水配管ヘッダーから採取した試料からはリットル当たり161~220ベクレル(Bq)の放射能が測定され、排出目標値であるリットル当たり1,500Bqを満たしました。
○ 8月31日から9月2日までの放出地点から3km以内の10頂点で採取した海水の三重水素濃度は、
- 8月31日に採取した試料のうち1個からリットル当たり10ベクレル(Bq)が検出されたが、異常状況判断基準であるリットル当たり700ベクレル(Bq)を大きく下回り、
- 残りの試料はすべて検出下限値未満と分析されました。
○ また、8月30~31日に放出地点から3~10km4ヶ所*地点で採取した試料の三重水素濃度は検出下限値未満が検出されました。
* 8月30日、3地点(T-S3、T-S4、T-S8、月1回)、8月31日、1地点(T-D5、週1回)
□ 次に、リアルタイムモニタリングの結果をお話しします。
○ 海水取水口で6.9~7.9cps、上流水槽で4.8~5.3cps、移送ポンプで4.7~5.7cpsが放射線監視器に測定され、
○ 汚染水移送流量は時間当り最大19.13立方メートル(m3)、海水取水量は時間当り14,973~15,314立方メートル(m3)が測定され、計画範囲内にあることを確認しました。
○ 昨日まで放流された汚染水は計4,726立方メートルで、三重水素排出量は計7,573億ベクレル(Bq)でした。
韓国海域の水産物安全管理の現状
- ブリーファー:海洋水産部パク·ソンフン次官 -
<1.ご挨拶>
□ 海洋水産部次官です。
<2.我が海域·水産物安全管理現況>
□ 9月4日現在、我が水産物に対する安全管理状況を申し上げます。
○ 先週金曜日までに追加された生産段階*と流通段階水産物放射能検査結果は67件と65件で全て適合です。
* (検査件数上位5品目)ウナギ6件、サバ4件、
白足エビ4件、タラ3件、ヒラメ3件など
□ 「国民申請放射能検査掲示板」運営結果です。
○ 試料が確保された慶尚南道高城郡所在の貯蔵倉庫1件を含め、国民申請放射能検査掲示板の運営を開始した4月24日以降、計182件を選定し、168件を完了し、すべて適合でした。
* 8月第4週目新規10件追加選定(ホタテ、イシモチ、アワビ、マダイなど)
□ 輸入水産物放射能検査の現状です。
○ 8月31日に実施した日本産輸入水産物放射能検査は11件で、放射能が検出された水産物はありませんでした。
□ 海水浴場の緊急調査状況です。
○ 9月4日現在、済州中文色月、忠清南道万里浦の2つの海水浴場を含め、8月5週目に分析を依頼した全国20カ所すべて分析が完了し、いずれも安全な水準であることが確認されました。
□ 海洋放射能緊急調査の現状です。
○ 前回のブリーフィング以降、西南海域3地点、南中海域5地点、遠近海4地点の試料分析結果が追加で導き出されました。
○ セシウム134はリッター当たり0.067ベクレル未満から0.082ベクレル未満(<0.067~<0.082Bq/L)であり、セシウム137はリッター当たり0.064ベクレル未満から0.088ベクレル未満(<0.064~<0.088Bq/L)であり、三重水素はリッター当たり6.4ベクレル未満から6.7ベクレル未満(<6.4~<6.7Bq/L)と導出され、
○ セシウムと三重水素ともWHOの飲み水基準に比べてはるかに低い水準で、放流後も韓国の海は「安全」であることが確認されています。
<3. 主な水産市場祭り情報案内>
□ 今日は主な水産市場祭りの情報をご案内します。
□ 涼しい秋が始まり、週末の外出をどこに行けばいいか悩んでいる国民の皆様に多様な見どころとおいしい食べ物がいっぱいの水産市場祭りをご紹介します。
○ 政府は自治体と共に9月9日の江西水産物卸売市場を皮切りに、仁川蘇莱浦口市場、ソウル鷺梁津水産市場、そして釜山チャガルチ市場で水産市場祭りを開催する予定です。
* 江西水産物卸売市場(9.9~10)、仁川蘇莱浦口市場(9.15~17)、ソウル鷺梁津水産市場(9.23~24)、釜山チャガルチ市場(10.5~8)
○ 旬の水産物試食会、文化公演、素手で魚を捕ること、水産物クイズ大会など市場の特性によって多彩な見どころと体験が用意されており、
○ 割引クーポン、オンヌリ商品券の払い戻しなど割引イベントを連携し、祭りの訪問客が気軽においしく栄養たっぷりの韓国水産物を楽しめるように準備しました。
□ 先ほどご紹介した祭りの他にも全国自治体、水協を中心に水産物をテーマにした多様な祭りが開かれる予定ですので、国民の皆様の多くの関心と参加をお願いします。
□ 私たちの海、私たちの水産物は安全です。
○ 国民の皆様、安心して水産市場祭りにお越しいただき、多彩な見どころとともにエビ、コノシロ、ワタリガニなどのおいしい旬の水産物もお楽しみください。
<4.水産物生産段階検査報道関連>
□ 次に委託販売場流通前の検査と検査装備不足に関する報道があり、これについて説明したいと思います。
□ 主な報道内容は①委託販売場流通前の検査対象が全体の13.6%に過ぎず、②政府が来年度の生産段階放射能検査を4万3千件に増やす計画ですが、検査装備が不足しているということでした。
□ まず、委託販売場検査システムをお話しした方がいいです。
○ 2011年から、政府と自治体は全国のすべての委託販売場で放射能検査を行っています。
○ 2022年の場合、全国214カ所の委託販売場のうち実際に委託販売を実施したのは178カ所で、178カ所とも政府と自治体で検査を行いました。
○ 今年も同じです。 政府と自治体は委託販売を行うすべての委託販売場を対象に検査をさらに強化する計画です。
○ 8月21日から既存の政府、自治体検査に加えて追加で流通前検査を導入し、毎日検査を実施しています。
- 記事で指摘した内容は、この流通前の検査についてです。
○ 検査対象の委託販売場は、全国の委託販売量の大部分を処理する代表委託販売場43ヶ所を対象とし、
※ 2022年基準で全体委託販売量122万トン中97万トン処理
○ この43の委託販売場では、沿岸海で実際に漁獲される127の全品目(昨年基準)を偽板します。
○ したがって、委託販売量と品目から見ても十分に代表性を持って調査すると言えます。
□ 併せて、流通前検査は国内外認証を受けた民間専門機関に委託して施行し、民間保有装備と共に政府·地方自治体装備も早朝時間などに同時に活用して検査するので装備不足問題はありません。
□ 次に、検査結果の公開に関する事項です。
○ 政府と地方自治体の検査結果を含め、民間で委託施行する流通前検査結果も海洋水産部ホームページなどを通じて毎日透明に公開しています。
○ さらに、検査品目、操業漁場などを国民がより簡単に確認できるよう視覚化する作業を進めています。
○ 作業が終わり次第、もう一度申し上げます。
□ 次に、来年度の生産段階で放射能検査を4万3千件実施するというのに装備が不足しているという指摘がありました。
○ すでにブリーフィングと報道資料を通じて説明しましたが、政府で生産段階検査をするにあたって放射能検査装備不足の問題はありません。
○ 来年度の水産物生産段階検査目標の4万3千件は、政府と自治体1万8千件と民間専門機関に委託して実施する2万5千件を合わせたものです。
○ まず、政府と自治体検査の場合、今年は検査装備38台装備を活用して8,000件を目標にしましたが、実際に1万件程度を検査すると見ています。
- 来年は検査装備を64台まで拡充する計画で、目標検査件数の1万8千件を十分に消化できます。
○ 次に民間専門機関の委託検査は、今年は8月から本格的に始め、年末までにおよそ9千件を実施できるとみています。
- 来年は1月からすぐに始められるよう予算91億ウォンを編成し、年末までに2万5千件まで検査を十分に拡大します。
□ 政府は自治体、そして民間専門機関と共に利用可能なすべての資源と力量を動員して水産物安全性検査を支障なく実施しています。
○ 今後も国民の皆様が心配されないように、引き続き検査体系を補完していく計画です。
○ ただ、メディアをはじめとする外部からの指摘に対しては常に感謝していますが、ややもすると誤った情報一行によって政府や自治体、民間専門機関数千、数万人の努力が切り下げられるのではないかという心配もあります。
○ どうかマスコミ関係者の皆様も正確な情報と事実関係をもとに報道に臨んでくださることを切にお願いします。 以上です。
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