韓国報道(イーデイリー)「スティーブン·チュ元米エネルギー長官「福島汚染水(ママ)憂慮過剰」」仮訳

入力 2023年09月13日 午後 6:43

キム·ヒョンウク記者

ノーベル物理学賞受賞スタンフォード大学教授
第2回環太平洋持続可能対話フォーラムで、
「原発より石炭発電が1000倍有害で、
気候危機を合理的な方法で解決すべきだ」

スティーブン·チュ元米エネルギー部長官が13日午後、ソウル中区プラザホテルグランドボールルームで開かれた「環太平洋持続可能対話」国際カンファレンスで発言した。
チュ教授は潘基文(パン·ギムン)財団とスタンフォード大学が13日、ソウルのザ·プラザホテルで共同開催した環太平洋持続可能対話フォーラムで「韓国から福島汚染水の放流を心配して海産物を食べないようにと恐れており、中国は最初から日本産海産物の輸入を禁止したが、依然として寿司を食べても何の問題もない」とし「IAEA(国際原子力発電機構)報告書によれば汚染水内放射能はレントゲン撮影時よりはるかに少ない水準だ」と話した。

彼は続けて「放射能は日常の中でも多い」として「仁川~ニューヨークの飛行機に乗れば北極を通る時、大体100倍の放射能に露出されバナナやチンゲンサイを食べる時も放射能が入っているが人体に害を及ぼすほどではない水準」と話した。 チュ教授は1997年レーザーを利用して原子を冷却·分離する研究でノーベル物理学賞を受賞した物理学者だ。

彼が福島事故に対する憂慮を憂慮するのは、このような原子力に対する不安が原子力発電(原発)を活用した気候危機への対応に支障をきたす恐れがあるという憂慮のためだ。 オバマ政府時代の2009~2013年にエネルギー相を務め、再生可能エネルギーと完全を含む無炭素エネルギー転換政策を推進したことがある。 退任後も韓国をはじめ世界各国で気候危機の深刻性を知らせている。 2017年末の訪韓時には文在寅当時、政府の脱原発政策に対する憂慮を示した。

チュ教授は「原発から出る放射能より水銀や窒素酸化物、硫酸のような石炭火力発電所の排出物質が1000倍は有害だ」とし「電気を使わず貧困に戻るのでなければ(無炭素エネルギーである原発を活用した)合理的な方法を模索しなければならない」と話した。

チュ教授は「カリフォルニア州知事が最近、全体発電量の10%を担う原発2基を廃止しようとしたが、私を含む学者たちがクリーンエネルギー目標達成のためには原発が必ず必要だと言っており、結局継続稼動することにした」とし「人々は原発を恐れているが、さらに大きな脅威は気候危機だ」と話した。 続いて「2015年パリ気候変動協約では気候危機に対応して地球平均温度を産業化以前対比2度よりかなり低い水準に維持することにしたが、現時点では3~3.5度増えると予測されているのが現実」とし「化石燃料に基づいたエネルギー産業だけでなく鉄鋼やセメント、プラスチック、肥料を使う飲食物から今も温室効果ガスが出ている」と付け加えた。

彼はこの過程でリーダーの正しい決断と疎通の重要性を強調した。 チュ教授は福島汚染水に対する人々の憂慮と科学の政治化に対する解決策質問に「政府が多様な安全措置を用意しても人々がこれを信じないならば他の方法はない」とし「リーダーが最大限努力して正しい決定をし人々が理解できるよう簡単な方式で疎通しなければならない」と話した。

キム·ヒョンウク、nero@edaily.co.kr

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