詭弁VS大詭弁『世の中うそだらけ』/藤子Fの嘘つき物語④
「藤子Fの嘘つき物語」と題して、「ウソ」をテーマとした作品を検証しているが、1本目の記事に引き続いて、再び「ドラえもん」から「ウソ」を主題とする作品を取り上げる。
1本目の「うそつきかがみ」についての記事はこちら。
本稿で取り上げるのは『世の中うそだらけ』という、「ドラえもん」史上屈指の詭弁が飛び交う怪作である。あまりの詭弁ぶりに、子供の読者では論旨を理解することが難しい作品でもある。
のび太は毎年のようにエイプリルフールで誰かのウソに騙され続けるお人好し。ウソをつく方