処女小説『悪魔!百円均一人間くん!』
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「百円均一は百均じゃないぞよ!」
そう申す愚者が存在した。その愚者はぐしゃぐしゃの格好で食肉を貪り、シャワーを浴びて、きれいさっぱり、清潔感のある格好に着替えて、リクルートスーツ姿のリクルートマン。通称・リクルーター。に変身した。
リクルーターは、いわゆる、普通のサラリーマンだ。しかし、会社をよく休む。無断欠勤なる多大なる功績を残してきたリクルーターの男・まろみ君はまどろみのような表情で電車に乗って『ネットフリックス』(ネトフリ)を観ている。イヤホンを装着して。