食道の名称分けについて

今回は食道（Esophagus）の解剖生理つについて少し解説していきますね。

まずは食道の位置・長さについてです。
食道の開始位置は甲状軟骨の下にある、輪状軟骨下より開始します。甲状軟骨はよく喉仏と呼ばれている場所である場所です。
食道と胃のつなぎ目であり、食道の終了部分となる食道胃接合部（EGJ:esophagogastric junction）の場所は第11胸椎付近（横隔膜下）となっています。
食道の長さは約25cmです。

また、食道も5つの名称に分けることが出来ます。
長さについても目安がありますので記載しておきます。
その前に切歯から何cmと言う表記を使用しますので切歯についても解説していきますね。
切歯とは上下の中切歯4本、上下の側切歯4本の計8本（上下各左右2対）の事を指します。
下図の赤丸で囲ってある部分が切歯です。

・頸部食道（Ce:Cervical esophagus）切歯から15~18cmまで
・胸部上部食道（Ut:Upper thoracic esophagus ）切歯から18~24cmまで
・胸部中部食道（Mt:Middle thoracic esophagus ）切歯から24~32cmまで
・胸部下部食道（Lt:Lower thoracic esophagus ）切歯から32~38cmまで
・腹部食道（Ae:Abdominal esophagus）切歯から38~40cmまでです。

最後に例題です。
例）次のうち一般成人における食道の長さについて正しいのはどれか。
①,5cm　②,10cm　③,15cm　④,20cm　⑤,25cm

答えは⑤番ですね。
今回は食道の名称分けについて解説しました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。