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Funレッスンで「英語をもっと話したい!」に~Weblio Phillipinesの挑戦

「長く愛されるサービス」を目指し、カイゼンを止めないWeblio Philippines

全国250以上の学校法人で導入されている「学校向けWeblio英会話」。Weblio英会話のレッスンの供給・管理を一手に担い、講師を務めるフィリピン人の採用・教育を行っているのがフィリピン・マニラに拠点をおくWeblio Philippinesです。

現地でゼロから講師の採用を始め、今や1500名以上を抱えるほどに成長。厳しい選考とトレーニングの仕組みづくりを進めたことで、英語を話すことが楽しみになるような「Funレッスン」を講師が実践できるようになり、導入校の満足度もアップしています。

一方で「テクノロジーを通じて、人の可能性を広げる」というGRASグループの理念のもと、英語を学ぶ生徒さんはもちろん、レッスンを教える講師の可能性を広げ、フィリピンの社会課題の解決にも貢献しようと取り組んでいます。

その歩みについて、Weblio Philippines支社長の光永さんと支社長代理の根岸さんに話を聞きました。

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講師数が5年で50名→1500名以上に! 「Funレッスン」を実現するため丁寧に育成

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―フィリピン人はなまりの少ないキレイな英語を話すので、英会話講師として人気があります。Weblio Philippinesではどのように講師の採用を進めてきたんですか?

光永:2015年後半に採用を始めたのですが、当初はなかなか応募者が集まらず、50名程度しか採用できなかったんです。その一方で日本の生徒さんの数がどんどん増えていったので、応募フォームの改善や露出の増加、選考プロセスの見直しなどの対策を実施しました。

その結果、現在の講師数は1500名とこの1年だけでも3倍以上に増え、今は安定して採用できるようになりました。

―5年で50名が1500名以上になったんですか!30倍以上ですね。どのような流れで採用をしているんですか?

根岸:まずレッスンは基本的に自宅から行ってもらうので、インターネット環境があることが大前提です。ほかには「英語に変ななまりがない」「文法が正しい」といったことを文法テストや面接でチェックします。それをパスしたら、次は「人の可能性を広げる」という当社のミッションやレッスンのルールについてしっかりと理解してもらい、レッスントレーニングに入ります。

日本人は英語に苦手意識がある人が多いんですよね。だからまずは「英語って楽しい」と思ってもらうことが大切です。そのために講師は、生徒さんが例えうまく話せなくても、自ら英語を話そう・学ぼうとする姿勢を励まし応援することが必要です。生徒さんが英語を楽しんで、「もっと学びたい」「英語を続けたい」と思えるような「Funレッスン」を提供できるように、トレーニングをしていきます。

その後、最終チェックとしてデモレッスンを行い、講師としてデビューします。

―講師の採用と教育に力を入れているんですね。だからこそレッスンのクオリティが担保され、導入校も増えているんですね。

光永:フィリピンには優秀な人がたくさんいるので、そういった人たちが当社にアクセスしやすいように採用の門戸は大きく開けています。それもあって特にコロナ禍では応募者が急増しました。ただし採用のプロセスには厳しい基準を用いているため、採用倍率は約3%と狭き門になっています。

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Weblio Philippinesのメンバーと

講師一人ひとりとコミュニケーション。「講師の満足がいいレッスンにつながる」

―講師としてデビューした後は、どのようなフォローをしているんですか?

根岸:日本とはお国柄の違いもあるので、日本の考え方を理解してもらうために全員にマインド研修をしています。またレッスンに挑む際の心構えのレクチャーや英語の発音トレーニングも行っています。以前はレッスンに講師が来ない「スキップ」もありましたが、指導や仕組みの改善をしたところ、かなり減ってきましたね。

光永:講師とのコミュニケーションは大事にしていますね。コロナの前は200名くらい家庭訪問をして、今はオンラインで月20名ずつ面談をしています。責任者がここまでコミュニケーションに時間をかける例は他社では聞かないので、講師陣からも好評いただいています。面談のほかにもメール相談窓口を設けて、疑問や困ったことは気軽に言ってもらうようにしています。現場の声が改善のヒントになることもあるんですよ。

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講師の自宅を訪問。一人ひとりからじっくり話を聞く。

―なるほど、講師とのコミュニケーションもレッスンのクオリティを上げるためには大事なんですね。取り組みの成果はありましたか?

根岸:一連の取り組みで、導入している学校様からの反応もかなり良くなりました!生徒さんの満足度もアップしたと感じています。

講師がモチベーションを維持して「Funレッスン」を継続して提供するために、トップランクの講師がきちんと評価されるようなシステムを導入しています。いい講師にはどんどん活躍してもらいたいと思っています。

頑張った分はきちんと還元されるようにしているんですね。逆にフィリピン人講師の採用で大変だなと思ったことはありますか?

光永:やはり日本とは文化や考え方で違いは感じますね。私も赴任当初は日本人の感覚で「できて当たり前」と、一方的に仕組みを変えてしまったこともありました。でも正論を押しつけても必ずしもうまくいきません。相手の目線に立ち、伝え方を工夫すればきちんと理解してもらえます

講師と会社が信頼関係を築けていなくてはいいレッスンが提供できません。講師はWeblio英会話というサービスの最前線にいます。生徒さんの満足と講師の満足は両輪のような関係で、片方が欠けた状態で走り続けるのは難しい。だから講師の気持ちはきちんと汲み取り、向き合うようにしています。最近では、Weblio Philippinesが講師を大事にしているという評判が広まって、講師紹介制度で当社に来る講師も増えているんですよ。

雇用を通じてフィリピン社会にも貢献したい。長く愛されるサービスにするために地盤固めから

―先ほどコロナ禍で講師の応募者が増えたという話がありましたが、どうしてですか?

光永:フィリピンではロックダウンの影響もあって20年4月の失業率が過去最高の17.7%となりました。講師の中にも「夫が失業した」という女性もいましたが、コロナ禍で逆にWeblio英会話が伸びてレッスン数が増えたことで、「コロナ禍でも安定して仕事があって助かりました。ありがとう」と涙を流して喜んでくれました。

―雇用の面でフィリピン社会にも貢献しているのですね。Weblio Philippinesではボランティア活動も積極的にやっていますよね。

光永:はい、現地のボランティア団体と協力して、貧しい家庭の子どもたちが通う学校を訪問する活動をやっています。英会話レッスンの無償提供や、食事の提供、本・文房具・お菓子の寄付などですね。

私たちが訪問している小学校の子どもたちは、両親が揃っていることもまれというような境遇で暮らしています。そういう環境に育つ子どもたちは「大人になっても今の暮らしを抜け出すことはできない」と感じるようになります。例えば親がゴミを拾う仕事をしていると、子どもも将来同じような境遇になってしまうことが多いからです。

私はその負の連鎖を断ち切りたい。機会の不平等によって教育やコミュニケーションを妨げられたくはありません。「挑戦すればできるかもしれない」「やってみよう」というマインドを持てるような環境をつくりたいんです。フィリピンに3年間接してきましたが、フィリピンは国も人もまだまだ伸びるはずだと思っています

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フィリピンの小学校を訪問

―赴任してからの3年間の取り組みの中で、何か変化はありましたか?

光永:少しずつ変化がでてきたと感じています。一般向けのWeblio英会話では、日本のビジネスパーソンのレッスンをすることもありますが、そこでお互いの文化などについて話をすることが講師にとっても学びの機会になっているようです。フィリピンの地方で慎ましい暮らしをしている講師が、「英語を使って海外で活躍したい」という夢を教えてくれました。もしかしたら生徒である日本人よりも、講師のフィリピン人の方が変化の幅は大きいのかもしれませんね。

―コロナ禍で急速にさまざまなサービスのオンライン化が進みました。競合も増えるなか、Weblio英会話はどのように差別化をしていきますか?

光永:2018年頃は「オンラインで海外とつながる」ことで喜んでいただけました。ここ1、2年で海外とつながることは当たり前になり、「英語で話せる機会がある」ことを喜んでもらえるようになりました。そして今やオンライン英会話は当たり前になり、「英語力の成長」や「英語プラスアルファで何が得られるか」が重視されるようになってきたと感じています。そこへの満足度を高められるように力を入れていきます。

根岸:学校が抱える課題を解決するサービスとして、パートナー企業と提携し「オンラインスタディツアー(web旅)」の提供を始めています。アメリカやオーストラリアなど、海外の高校生や大学生と日本の高校生をオンラインでつなぎ、同世代同士で国際交流をしたり協同学習をしたりといったことができるサービスで、ご利用いただく学校様が急激に増えています。ほかにもVRを使った英会話サービスも開始しており、例えばバーチャルのファーストフード店で注文の練習をするといったような、仮想空間での海外体験ができます。

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―時代やユーザーのニーズに合わせてサービスも進化していっているんですね。最後に、長く愛されるサービスにするために、今後取り組みたいことを聞かせてください。

根岸:生徒さんから「Weblio英会話をやってよかった」「Weblioの先生が良い」と言ってもらえるように、まずは期待を達成してプラスアルファも与えられるようなレッスンの提供を続けていきたいと思います。そのうえで生徒さんはもちろん、講師もWeblio Philippinesの従業員も幸せにできる会社にしていきたいですね。

光永:Weblio英会話が長く愛されるためには、まずはWeblio Philippinesとしての確固たる基盤を築かなくてはなりません。そのためには全員で一丸となって取り組むことが重要です。

私や根岸の言葉がオフィスのメンバーに伝わりWeblio Philippinesの文化となって作られていく。その文化が自宅でレッスンをしている講師にも伝播し、講師がミッションを体現するようになっていく。そうしてやっと、Weblio英会話が長く愛されるサービスに育っていくと思っています。なので従業員が働きやすい環境をつくるとともに、Weblio Philippinesの制度や文化を整えて、会社としての基盤強化を進めていきたいと思います。

また、ボランティアで関わった子どもたちが、私たちとの交流をきっかけに学ぶ意志や未来の夢を抱くようになって、将来Weblio Philippinesにジョインしてくれるようになったら嬉しいですね。Weblio Philippinesが「テクノロジーを通じて、人の可能性を広げる」を体現し、良い循環を生む組織となるようにがんばっていきます。

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◇略歴◇
光永晋登 Shinto Mitsunaga
Weblio Philippines 支社長
新卒入社した繊維メーカーで事業管理、為替管理、海外子会社管理等を担当。2018年にウェブリオ(現:GRASグループ株式会社)に入社。Weblio Philippines(子会社)の支社長として経営全般、組織作り、供給力改善などを手がける。

根岸良 Ryo Negishi
Weblio Philippines 支社長代理 
10年以上、BPO業界で請負業務の効率化、品質改善に従事。2020年にウェブリオ(現:GRASグループ株式会社)に入社。Weblio Philippines(子会社)に配属後は採用、講師品質の改善、構築を手がける。現在は支社長代理として、経営改善、組織改善を担当。Weblio英会話の供給力安定化、強化に取り組む。

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◇GRASグループ株式会社
https://gras-group.co.jp/

◇採用情報
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◇採用に関するお問い合わせ
recruit@gras-group.co.jp

◇Weblio英会話学校向けサービス
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