# 11 マカッサル、ワイルドだろう？
「&;sq@$? クロコダイル wr?-*」
"カニおばさん!"の店で大アサリを買って帰る途中、車にひかれて〔ぺっちゃんこになった何か〕が視界に飛び込んで来たーー
1m以上？オオトカゲよりデカい！オオトカゲは汚い川で泳いだり、木登りしているから分かるけど。。何か違うよね～顔の形が。。
と、思っていると後ろから声をかけられ、涼しい顔で教えてくれた。
「クロコダイル」ワニだって！
身振り手振りを読み解くと、道路向こうの入江から来るんだけど動きがのろいから、この交通量じゃなかなか無事に道路を渡れないらしい。
とはいえ、ほとんど道路を渡り切って〔ぺちゃんこ〕になっているその先は高級ホテル･ザ･リンラの敷地だよ！
。。。ワイルドだろう～？
ワニと言えば2019年、私たちはバリ島から3時間弱の東ティモール(2002年インドネシアから独立した若い国)にいた。
MIOがJICAから派遣された高校で空手の授業をやるためだ。東ティモールでは日本の空手をやりたい人が多く、地元の"なんちゃって空手道場"も流行っていて、MIOも「オマエハ ナゼ カラテヲ ヤッテイナイ？」とよく言われたらしい。
MIOの体育の授業で空手をやることになり、私たちは(いやHIROは）老体に鞭打って頑張った〰
MIOは自分が作ったカリキュラムをスムーズに進めたいから、私たちに厳しい(≧ω≦)生徒たちには優し～
「お父さん！休まんで早くやって！」
「お母さん！足でやらんでー！デカい声でビックリさせんで！｣
。。。ワイルドだろう～？
私たち夫婦は帰国前の1週間を海沿いの首都ディリで過ごすことにした。
キッチン付きのゲストハウスの前は入江になっていて、青い海へと広がっていく素晴らしい風景に(人影はない)感動して言った。
「本当に静かで住んでもいいくらいよね～」
ディリには至る所にワニの石像がある。この国ではワニは神様で『ワニに襲われても殺してはいけない！』が合言葉だ。
ゲストハウスのフィリピン人マネージャーの話では、年に数人はワニに襲われるけど問題にはならないし、橋建設現場にいたときも何人か襲われたけど、怖い～！と思っていたのは自分だけだったって！
。。。ワイルドだろう～？
彼はワニに出くわした時の対処方も教えてくれた。
ワニは自分より小さいと判断した獲物しか襲わないし、時速18kmで追っかけられても時速19kmで逃げればいいのだ！しかも持久力がないのかすぐに追うのを止めるらしい。
。。。ワイルド？じゃないだろう～？
HIROは何度かワニ探しをやってみたけど、結局ワニとの遭遇は叶わなかった〰
でも、このマカッサルで〔ぺっちゃんこワニ〕に出くわしたから嬉しかったでしよ？
「いやー、マカッサルではまだトッケー(3-40cmのオレンジっぽいヤモリ)の鳴き声ば聞けとらんけんね～」
。。。ワイルド？かな～？
マカッサル片側２車線のメイン道路にはしょっちゅうお掃除ロボットのようなカワイイ車が走っているのに、道路横の歩道はまるで地震後の光景だ！
ステキな並木道にする予定だったろう歩道は植木の選択ミス？でデカくなりすぎた木の根が歩道タイルを突き破って浮き出している。
所々にポッカリ開いた1m平方以上ありそうな下水路の穴(最近40代女性が落ちてアゴ5針縫う、だから病院もやたら多い？)あちこちに飛び出した下水蓋の取っ手？も、歩道はまるでジャングルゲーム！
。。。ワイルドだろう～？
工事現場では数階建てのビルは竹足場で完成するし、子供たちは糸と何かを付けた針だけで魚を釣って遊んでるし、日本では考えられない光景はそこここにある
。。。プチ･ワイルドだろう～？
「お父さん、うちの近くにトッケーおったよ！7回鳴いて声がれしたけど、やっぱりおった～」
「そうか？待受音にしとったトッケーの鳴き声が消えたけん、また録音したかばってんねー」
。。。ワイルドな父娘だろう～？
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