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溶接の知識

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摩耗対策で肉盛溶接するならどんな材料がある?対策も解説

肉盛溶接する際には、金属間の焼付き防止には、いずれか片方の材料に銅合金が主に用いるといいです。
では、今回は摩耗対策で肉盛溶接するならどんな材料がある?対策も解説します。

【肉盛溶接】摩耗の種類・車輪や軸受けに見られる金属疲労が原因の転がり磨耗
・金属間同士の接触によって生じる金属間磨耗、土砂、粉粒体などが原因で生じる土砂磨耗
・腐食環境における部品の腐食が原因による腐食磨耗
・高温中の酸化が原

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肉盛溶接とは?方法と事例を解説

■肉盛溶接とは
肉盛溶接(肉盛り溶接)とは、溶接とは異なる部材同士を継ぐ、部材同士を接合し、合体させることです。
肉盛溶接は基盤材料の上に異なる金属を盛り上げる技術です。
ちなみに肉盛溶接を英語で書くとbuild up weldingと書きます。

肉盛溶接を行う目的には表面改質や形状復元(補修)が挙げられます。
腐食や摩耗により損傷した部材の形状復元や、耐摩耗性や耐食性を付加することで
耐久性の

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『初心者に優しい溶接知識』肉盛溶接って何?肉盛溶接の加工法と種類について

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■肉盛溶接とは?

基材表面に目的に応じた所要の組成の金属を溶接によって必要な寸法(厚さ)に溶着すること。その目的はおもに耐食性もしくは耐摩耗性などの性能向上、腐食や摩耗によって欠損した部分の補修のためなどである。継続的に繰返し圧縮応力を受ける歯車の噛み合い面、金型のパンチ面、刃面などの補修、とくにプレス型製作、設計変更による型改修時などに暫定処置として多く用いられている。肉盛り溶接作業においては

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ステライトとは何?初心者に優しい溶接知識

ステライトとは何?初心者に優しい溶接知識

ステライト®とは主成分のコバルトに30%程度のクロム4~15%のタングステンを成分にした合金です。
ステライトとは、コバルトを主成分として、クロム、タングステンを含む非鉄合金です。
硬度が高く、耐摩耗性、耐食性、耐熱性、耐酸性に優れており、長期に渡って品質を保てる特性があります。
例えば、1500℃~2000℃の高温においても、その特性は変化しません。
高い硬度と優れた耐摩耗性・耐食性を併せ持つ合

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