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オンラインイベントで「理想的なオペレーションを実現する」ライブ配信システム探求

2020年10月17日(土)18日(日)の2日間、横浜の大桟橋ホールにて『東京湾大感謝祭2020 トークショー(オンラインイベント)』が開催されました。

主催:東京湾大感謝祭実行委員会
共催:国土交通省関東地方整備局、環境省 他

 

株式会社エンタミナ(旧:デスクトップワークス)は、ライブストリーミングのディレクション(撮影、音声収録、ビデオスイッチング、Zoomリモート対応など)ライブ配信全般の業務を担当しました。

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今回のオンラインイベントは、ステージ上の出演者を4台のマルチカメラで捉えつつスライド映像とミキシング、また、Zoom経由のリモートプレゼンのスイッチングに加えて「ステージ上のディスプレイに表示する映像(スライドやZoom画面)をトークの進行に合わせて切り替える」という複雑な仕様でした。

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通常、「ユーザーに届けるライブ配信映像」は、ビデオミキサー/スイッチャーでカメラの切り替えや画面合成を行います。また、「ステージ上のディスプレイに表示する映像」は、任意の映像ソースを選択して送出します。

それらのオペレーションは、いくつかのステップで操作を行うのが一般的なやり方です。例えば...メインの映像ソースを選択して、次に、PinP(小画面)の映像ソースを選択して、さらに、PinPのサイズや位置を調整して、さらに、ステージ上のディスプレイの映像ソースも変更する...といった具合。

オペレーションが複雑化すればするほど「トークの進行タイミングに合わせた『リズミカルな』スイッチング」が難しくなってきます。

この問題は、機材や人員などのリソースが増せば増すほど深刻になってきます。

「ディレクターが描く完成形の画(脳内イメージ)」と「機材を操作する指先(オペレーション)」の距離は遠のいてしまい、「ここぞ!のタイミングを逃してしまうリスク」に発展し、ユーザーに届くコンテンツの仕上がりに影響し、与える印象を大きく変えてしまうこともあります。

 

目指すべき理想は「ライブ配信を統括するディレクターが描く完成形に『瞬時にアクセス』できること

じゃあ、いっそのこと「ディレクターが描く完成形と、機材操作の指先をワンボタンで直結させちゃおう!」ということで、株式会社エンタミナではオンラインイベントにおけるプレゼン進行のスムーズさに配慮した『ライブ配信システム』を構築しました。

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ポイントは、ビデオミキサー(Roland V-8HD)のプリセットメモリー機能。

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通常、複数のステップで行うオペレーション作業を、事前にプリセットメモリーに仕込んでおいて「ワンボタンで映像ソースのインプットとアウトプット、そしてレイヤー効果を一括制御する方式」を実現しました。

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実はこの方法は、今年3月、ローランド株式会社さんの浜松本社にお伺いした際に、製品開発責任者の志水 貴光さんと「こういうオペレーションを将来的に実現したい!」とお話ししていたことが叶った結果でもあります。

「スイッチャーに求められるパフォーマンス性」は、私が裏方ポジションだけじゃなく、プレゼンをする側だからこそ重視したいポイントかもしれません。

このようなライブ配信システムとオペレーションは、まだ他に例が少ない「アクロバティックな方法」ではありますが、ライブ配信を担うディレクターが「ここぞ!のタイミングで、一括オペレーションする」に、最適な手法だと感じています。

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引き続き、株式会社エンタミナでは、オンラインイベントやウェビナーをはじめ、あらゆるライブ配信ワークのサポートに、これまでの経験とノウハウにケースバイケースの「工夫」を交えながら、ひとつひとつじっくり取り組んでいきます。

『ライブ配信なんでも相談室』
https://webdirection.jp/service_001.html

ライブ配信セミナー『現場学校』
https://gbgk.jp/


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