ケガ予防:原因不明の痛みを感じたときの対処(第53号2024/1/25)

こんにちは。インストラクターChiakiです。
今回のテーマは原因のわからない痛みについてです。

スタジオには小中学生がパーソナルトレーニングとポールダンスレッスンに来ていますが、どちらの生徒からも時々、「原因がわからない痛みがある」という声を聞くことがあります。

練習しすぎた、たくさん走った、あるいは転んで足をくじいてしまった、などの明確な理由はなく、見た目にも腫れていたりそれ以外の外傷があるわけでもない。ただ痛い、もしくは痛いというほどではないにしても何となく違和感があるという状態。
なかには、医師に診てもらって骨や筋肉、靱帯などに異常はないことは確認できているけどなんだか痛い、という症状もわりと聞きます。

部位については、わたしが見てきたなかでは肩・肘、足首周辺が多く、
そして、たいてい次のレッスンのときには治っていることが多いのも特徴です。

おそらくこうした類の痛みは、身体が徐々に競技に慣れてくると感じなくなるであろう痛みなのではと想像しますが、競技者にとっては、ケガをしているのか、練習は休んだほうがいいのか悩ましいところと思います。
わたし自身も、児童が痛みを訴えた場合に、その日のトレーニングやレッスンの進め方に毎回悩みますが、次のような基準で進めるようにしています。

・外傷(腫れ、色の変化)はないか?あればその部位に影響ある動きは絶対に実施しない。できれば病院に行くように伝える。

・外傷がない場合には、ゆっくりストレッチをしてみて違和感などないかを確認。ストレッチしている最中に痛みを感じるようであれば、その部位は使わないように注意する。

・ストレッチをしたときにそこまで変な感覚がない場合には、様子を見ながらトレーニングを実施。痛みを訴えた個所に負荷がかかるような動作をした際には、逐一「今のはどうだったか?」を確認する。

ざっとこんな感じです。

痛みの感覚は人それぞれですが、競技の特性上、最初は痛いけれど徐々に慣れて痛みを感じなくなる動きがあるものもたくさんあります。
また、足首やひざは、いわゆる「成長痛」なども考えられるのでそのときそのときの判断はとても難しいですが、とにかく細かく様子を見て対応していくのがベストと考えています。

スポーツに痛みやケガはある程度つきもので仕方ない部分はありますが、安易に「そのうち慣れるから放っておいて大丈夫」と判断して大きなケガにつながっても良くないので、児童期のうちはとくに慎重に判断されるほうが良いと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

◎成長痛についてはこちらも参考に

◎足首の柔軟性についてはこちら



もし気に入っていただけましたら、次回の更新もぜひ楽しみにお待ちいただけたら嬉しいです。