SECゲンスラー委員長、グレースケール判決後のビットコインETFに「新たな検討」発言
SECのゲンスラー委員長は、12月14日(木曜日)にCNBC番組で、最近の裁判所の判決が仮想通貨現物ビットコインETFの上場申請に影響を与えたことを示唆しました。
特に、コロンビア特別区の裁判所の判断について触れ、「新たな検討」を行っていると述べました。
彼は特定の判決には直接触れませんでしたが、これまでの申請却下とは異なる介入があったことを示唆しました。
ニュースアンカーのサラ・アイゼン氏がグレースケールについて質問した際には、ゲンスラー氏は「SECで行われるすべてのことは、議会が制定した法律と裁判所がそれをどう解釈するかの範囲内で行われる」との見解を示し、具体的なコメントを避けました。
また、SECはグレースケールとの裁判に関連して、GBTC(投資信託)をビットコインETFに転換する申請を再審査することを決定した判決を8月に下しました。
この判決後、グレースケールはSECとの複数回の協議を通じて転換申請について交渉を行いました。
最近では、グレースケールが「GBTCがNYSE ArcaにETFとして上場した場合の影響」を取り上げたブログを公開し、ビットコイン現物ETFの承認は時間の問題だと述べています。
グレースケールはビットコインETFの他にもイーサリアムETFの申請も進めております。
また、グレースケールだけでなく、米大手運用資産会社ブラックロックやフィデリティなどの企業も、SECとの面談を重ね、ビットコインETFの承認確率を高める取り組みを行っています。
彼らは積極的にSECと対話し、ビットコインETFの認可を促進するための努力をしています。
12月14日のブルームバーグとの別のインタビューでは、ゲンスラー氏は現物型ビットコインETFに関する質問を避け、代わりにSECの優先事項として、米国債市場の最近の変更に焦点を当てました。
彼は現物型ビットコインETFについては明確なコメントを避ける一方で、SECが米国債市場における変遷に対して関心を持っていることを強調しました。
これに対して、ブルームバーグのETFアナリスト、ジェームズ・セイファート氏は、「ゲンスラー委員長はめったに明確な答えを出さない!彼は言葉を濁すのが達人だ」と述べました。
セイファート氏は、ゲンスラー委員長が明確な回答を避け、かわりに微妙な言葉を用いる傾向があると指摘しています。
委員長は、仮想通貨業界における既存の証券取引法に対するコンプライアンス違反が多いとの見解を繰り返し表明しました。
彼は業界内での詐欺や悪質な業者の増加について指摘し、「証券取引法だけでなく、マネーロンダリング防止や一般市民の保護に関する他の法律も遵守されていない」と批判しました。
委員長はこれまで、ほとんどの仮想通貨が未登録有価証券に該当するとの見方を示しています。
最近では、FTX元CEOのバンクマン=フリード氏の有罪判決を受けて、ゲンスラー氏は仮想通貨業界に依然として詐欺師が多いことを指摘し、投資家保護のために更なる努力が必要だとも述べてきました。
今後は、SECが厳格な規制を実施することで、業界全体がより透明性と信頼性を高めるための措置を講じる必要があります。
また、ビットコインETFの承認に関する議論や審査も引き続き進行し、業界にとって重要な局面となるでしょう。
投資家保護の観点から、これらの動向が注目されることは間違いありません。
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