イーサリアム創設者ヴィタリックが明かす2024年のロードマップ：PoS移行と進化の一歩

イーサリアムの共同創設者であるヴィタリック・ブテリン氏が2024年のイーサリアム・ロードマップを共有しましたが、昨年と比べてほとんど変更点がないことが指摘されています。

X（旧Twitter）での投稿では、ブテリン氏が2024年におけるイーサリアム（ETH）の重点項目として、6つの主要なコンポーネントを説明しました。

彼は詳細なチャートや図を使い、マージ、サージ、スカージ、ヴァージ、パージ、スプラージの6つのコンポーネントについて詳細に解説しました。

彼はイーサリアムの技術的な方向性が明確になっている中で、2023年のロードマップと比べて大幅な変更はないと述べています。

「イーサリアムの技術的な進路が確定してきており、変更は比較的少ない」と述べています。

マージはロードマップの重要なセクションで、シンプルで強固なプルーフ・オブ・ステーク（PoS）コンセンサスを確立することを強調しています。

By popular demand, an updated roadmap diagram for 2023! pic.twitter.com/oxo58A2KuG

— vitalik.eth (@VitalikButerin) December 30, 2023

2022年9月にはマージが実行され、イーサリアム・メインネットがプルーフ・オブ・ステーク（PoS）ブロックチェーンであるビーコンチェーンと統合されました。

マージの後、イーサリアムにおける最も重要な点は、エネルギーを多く消費するプルーフ・オブ・ワーク（PoW）コンセンサスメカニズムからPoSへの移行です。

これによりネットワーク全体のエネルギー消費量が大幅に削減されることが期待されています。

また、ブテリン氏はさらに、イーサリアムのシングル・スロット・ファイナリティ（SSF）に関する開発にも言及しました。

このファイナリティは、ブロックチェーンのブロックへの変更が、少なくとも合計ステークされたETHの33%をバーン（消失）しない限り、不可逆であることを確保することを目指しています。

彼は「マージ後のPoS改善におけるシングル・スロット・ファイナリティ（SSF）の役割が確固たるものになりつつある。SSFがイーサリアムPoS設計の現在の弱点の多くを解決する最も簡単な方法であることが明らかになってきている」と述べています。

イーサリアムの進化は着実に進んでいるようです。

ブテリン氏の投稿から読み取れるように、マージに向けた取り組みが中心で、PoSへの移行が大きな注目点だ。

エネルギー消費量の削減に寄与するこの変化は、イーサリアムの持続可能な発展にとって重要な一歩だろう。