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WEB3企画書|北海道の名産品と観光をNFTで結びつけてブランド化する

旅行先で北海道を選ぶとき「食」を目当てにしている人はたくさんいると思います。海鮮や牧場、ラーメンなど美味しいものがたくさんあるイメージです。

では「北海道の名産と言えば?」と言われたとき、すぐに代表的なものが思い浮かびますか?青森ならりんご、山形ならさくらんぼなど…
北海道は今、この答えを求めているのです。

北海道の食べものがみんな美味しい故、突出した名産や食の代表例などがないことが課題となっており、北海道ブランドがうまく確立できていません。ですがこの問題、NFTやWEB3を活用することで「北海道ブランドの認知を増大させる」手助けが可能です!

今回のnoteでは、そんな北海道の問題を解決するため、北海道の現状分析から実際に企画を成立させるために「企画内容・ビジネスモデル・費用・条件に当てはまる補助金」等を洗い出し、実際に提出する企画書として使えるように執筆しています。

今後のWEB3 x 地方創生領域の企画の参考になれば幸いです。


北海道の現状分析

まずは現状分析から行い、北海道の抱えている課題と、北海道の求めている解決策を見つけます。北海道の出している政策の中で、特に北海道らしい課題を解決するための政策を探していきます!

今回取り上げる北海道の政策方針

北海道の現状や目標を政策から読み取っていきましょう!

「地域」と「世界」の視点を踏まえながら、 直面する課題に向き合い、道民の皆様の命と暮らし、健康を守ることに全力を尽くし、そして、北海道の潜在力を発揮させ、未来を見据えた挑戦を続けてまいります。

知事道政執行方針(令和6年度)より引用

北海道の主な政策は、"「地域」と「世界」の視点を持ち、北海道の潜在力を発揮させて未来に向けて挑戦を続ける"というものです。

我が国の食料供給は、北海道が支えています。食料安全保障に対する関心の高まりを踏まえ、北海道が果たす役割を全国に発信し、理解と共感を得ながら、生産力と競争力の強化を図ります。

知事道政執行方針(令和6年度)より引用

その中でも、重点政策の一つが北海道の魅力を世界に発信し、北海道の発展に結びつけていく政策となっています。

特に食については、北海道が食において果たす役割を発信し、生産力と競争力を高めるという方針です。

例として、北海道の米や日本酒については以下の方針が取られています。

道では、道産日本酒のブランド力や認知度の向上、需要の喚起を図るため、「令和5年度(2023年度)米どころ・酒どころ振興事業・道産日本酒販売拡大業務」を実施します。

「令和5年度(2023年度)米どころ・酒どころ振興事業・道産日本酒販売拡大業務」プロポーザルの実施についてより引用

北海道の課題とソリューション

①北海道の抱えている課題

  1. 北海道には小麦や大豆、じゃがいも、てん菜、牛乳など数多くの生産量全国1位の食品が存在します。しかし、生産量全国1位の食品が有名なあまり、米や食用肉の名産地イメージが定着していないのが現状です。

  2. 北海道では、特に米やそれに伴う日本酒、食用肉などで認知を広げる方針をとっています。そのため、これらの北海道が名産地だと知られていない食べ物の認知を向上させることが必要です。

②求められているソリューション

  1. 北海道が生産量一位となっていない名産物は、北海道が名産地であると知られていません。そのため、より多くの方々に購入してもらうことを通して名産地であることを浸透させることが求められています。

  2. 北海道は今、米や酒、畜産物について"北海道ブランド"として浸透させることで市場の拡大を目指しています。
    そのため、ただの食品として購入してもらうのではなく、購入体験を通して北海道だからこその良さを感じてもらうことが求められています。

北海道ブランド確立のための「購入層の拡大」と「行動やストーリーを伴う"北海道ブランドの確立"」が、今後の北海道が農業分野について注力したい部分となっています。

北海道の予算と配分

北海道では、国内外の需要を取り込む農業・農村の確立として5件の事業に16億円の予算を出しています。
この中で、今回の企画に関係あるものをピックアップしてご紹介します。

1.米どころ・酒どころ振興事業費(令和5年度1211万7千円)
道産日本酒の国内外への販売拡大を図るため、北海道らしい日本酒を造るための酒米の生産振興や、道産日本酒のブランド力強化に向けた取組を総合的に推進する。

2.道産農畜産物輸出総合対策事業費(令和5年度14億5553万9千円)
「北海道食の輸出拡大戦略<第Ⅱ期>」に基づき、道産農畜産物の輸出拡大を促進するため、生産の安定化や輸出支援体制の強化、北海道ブランドの浸透や市場拡大など、総合的な取組を実施する。

要するに、米や酒、畜産物などの北海道の隠れた名産物の販路拡大に対して14.6億円近くの予算を出しているということです。
これだけ見ると、かなり大規模な企画でも一緒にやってくれそうな気がしますね。


北海道がWEB3を活用できるポテンシャル

北海道の強みは、広大な大地を活かした農業です。トマトやさくらんぼなど、北海道としてあまり有名ではない食品の名産地ともなっており、幅広い食品を国内各地に届けています。
また、林業産出額も全国3位となっており、まさに国を下から支えています。

その上で課題やソリューションを見ると、北海道でWEB3を活用するポテンシャルは存分にあると思います。

米や酒、牛肉などの食品セットのコンプリート特典としてNFTを付与することでコレクション感覚で北海道の名産物を試すことが可能です。そのため、様々な食品を試してみるモチベーションが上がります。また、コンプリート特典として現地で利用できるチケットとすることで食品の購入をした方々が観光を行うきっかけになると考えられます。

また、北海道内の指定の場所を観光することでさらに追加でNFTがもらえます。食品を食べることで終わらせるのではなく、北海道の景色も見てもらうことで"北海道ブランド"を浸透させていけるのではないでしょうか?


既存事業や類似事業の分析

【北海道米でつくる日本酒アワード】

公式サイトより引用

[事業内容]
北海道米を用いて製造された日本酒20銘柄においてそれぞれ北海道在住の一般審査員が評価を行い、評価に基づいて様々な賞を決定するイベントです。
イベント期間中には日本酒に関するミニトークライブも行われています。

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