白いストラトキャスター

二十歳前後の頃、憧れのギタリストがいて、その彼とデートをする時期があった。
その頃私は全くギターが弾けず、彼の家に遊びに行って一緒にギターを弾いたりもしたが、どちらかというと聴く専門であった。

ある日、白のストラトが欲しいからと、お茶ノ水の楽器屋さんへ一緒に行った。
たくさんのお店を覗いては、フェンダーの白いストラトキャスターを試奏をして、いろんなフレーズを弾いていた姿を思い出す。

結局、その日に白いストラトを購入するには至らなかったものの、すぐに手に入れたらしく、ライブでもそのギターが使われていた。

現在の彼はまたお気に入りのギターを見つけたらく、違うギターを弾くことが多いのだが、それでもたまに白いストラトに持ち替えて弾いている姿を見ると、あの頃を思い出すのだ。



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