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ChillTime☆好きな作家、好きな本。

訊かれると困る質問の1つです。「好きな作家は誰ですか?」

久しく老眼で、仕事で使う資料以外では本らしい本、小説らしい本をあまり読まなくなってしまいました。

子どもの頃や若い頃は文学少女と言われていましたが、「趣味は読書です」などと言えなくなったと感じています。いかんせん、読書時間が作りにくい、読書時間が割けたのは10代、20代、30代がピークだったと思います。

今は気になった本が見つかったときだけ、Kindleにダウンロードしたり近所の図書館で借りたりしています。

私は作家に惹かれるというより、作品を手に取ったり評判を見聞きしたりして読むことが多かったです。

10代のときに読んで印象深く残っている本が、たった今思いついたものだと、曽野綾子『誰のために愛するか』、有吉佐和子『華岡青洲の妻』、谷崎潤一郎『陰翳礼讃』、そしてパール・バックの『大地』です。

当時、学校の国語の先生が選んだ課題図書から派生して、作家の関連本を読むことが多かったです。

19歳の秋に、高校生のときから続けていたアルバイト先の本屋で、村上春樹の『ノルウェイの森』が平積みで刊行されたのを見てすぐに買って読んだけど、『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』のインパクトの方が強くておもしろかったなと思いました。

18歳のときに『風の歌を聴け』、『羊をめぐる冒険』、『中国行きのスローボート』も読んでいたけど、私がずっと欲しいものが書かれてはいませんでした。年をとると余計にそう感じてしまいました。

20代はどうだったでしょう。

好んで、曽野綾子や三浦朱門、三浦綾子、遠藤周作らのカトリック作家の本を読んでいました。“死”について考える(哲学)ことはずっと私のライフワークなので、特にそういう時期だったと思います。

中でも、遠藤周作の『海と毒薬』、『沈黙』、『深い河』は有名だし、何度か読み返しました。

30代はインドへ行ったこともあり、どっぷりと仏教書にハマり、吉本隆明が語る“親鸞”の本とか、日本の哲学者の本や南方熊楠関連の本をよく読みました。小説はほとんど読まなくなったのです。

だから、好きな作家を訊かれると困ります。

作品なら言えます。パールバックの『大地』と遠藤周作の『深い河』です。

Kindleでたまに読み返します。

あと、ちょっと興味の出た親書は、市営図書館を活用して、リクエストでお取り寄せして読んでいます。

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