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WealthPark研究所

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WealthPark研究所に所属するひとのnoteをまとめたマガジンです。
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2024年5月の記事一覧

日本の公的年金への誤解を書き出してみた③

前回記事はこちら ・誤解④:ねんきん定期便での年金支払額の表示が正しくないので年金制度は危ない 続きです。 労使折半の半分ではなく、労使合計の全額を保険料負担額を入れると、例えばこの数字の2.3倍の実際は、半分の1.15倍とかになると思いますし、そう表示すべきと思います(国民年金分があるので、そこまでは下がらないとは思います)。ただし、これを受けて「年金制度は危ない」と発言を聞きますが、それはオカシイと思います。 繰り返し、年金は社会を安定化させるための相互扶助であり

日本の公的年金への誤解を書き出してみた②

前回の記事はこちらです。 続きを書きます。 ・誤解②:少子高齢化で積立金が枯渇する いえいえ、そんなことはありません。理由は、、、 ・まず、公的年金制度は今後の少子高齢化の進行を前提に作られています。 ・世界のあらゆる基金の中で最も大きい200兆円を優に超える積立基金を保有しています。過去の運用成績は極めて優良です。 先々を見ますと、積立金は、悲観シナリオでは2040年半ばまで、中点シナリオでは2080年頃まで増え続け、それからゆっくり取り崩されていく計画です。下が

日本の公的年金への誤解を書き出してみた①

先日、社内の勉強会で公的年金について議論をしました。我々全員が関係している公的年金について、きちんと知っておくためです。また、公的年金を踏まえて自分の家計やお金の運用などを考えていくことは、多くの人の資産形成において極めて大切です。 我々は学校などで公的年金制度の趣旨や仕組みをよく教えてもらえないまま社会人になり、その後、突然に天引きや納付が始まります。よって基本的な知識が不足がしている人が殆どだと思います。ただ、学校が教えてくれないからと言い訳していても何も始まりませんの

10のテーマから投資の本質が学べる「人生とお金の学び場」スタート!!

みなさま、こんにちは。私が所長をしているWealthPark研究所では、過去、相当な数の方にセミナーや参加型のワークショップを行ってきているのですが、この度、過去の膨大なスライドを再整理して内容を10のテーマに再構築し、お金の教養を学ぶコミュニティ「人生とお金の学び場」スタートさせました!! *詳細PDFは上記リンク中からダウンロードできます。 リンク先の文面を再掲しますが、、、 日本人から外国人、中学生からシニア、投資の初心者からベテランまで、数千名へ提供してきたWe

なかのアセットマネジメント。東京の初回セミナーに行ってきた③

前回の記事はこちらです。 今回は、ファンドの運用がパッシブからアクティブに舵を切ったのは大きな変化となるので、それについて書きます。 アクティブファンドとは、何の銘柄を買うのかの目利きをして、30とか50とかの株式を選んでいるファンドを指します。一般には法律が整った1930年代から米国で市民のファンドとして普及しはじめました。 これに対するのがパッシブファンド。日本株全部とか世界の株式指数の構成銘柄全部とか、市場をマルっと投資する方法が一般的です。これは1970年代に生

なかのアセットマネジメント。東京の初回セミナーに行ってきた②

前回の記事の続きです。 週末に、なかのアセットマネジメントの東京セミナーに行ってきました。昨年9月に新会社がスタート、直近、2024年4月末に2本の投資信託ファンドが立ち上がり、今回はそのお披露目とも言える初めての東京セミナーでした。https://nakano-am.co.jp/ 中野さんは「日本初の、顧客本意の、理想の運用会社を作りたい」という点を強調され、以下の4つを挙げていました。今日は前回の続きで①と②についてのポイントをまとめてみます。 ①特定の外部株主に支

なかのアセットマネジメント。東京の初回セミナーに行ってきた①

こんにちわ。週末に、なかのアセットマネジメントの東京セミナーに行ってきました。社長の中野さん、ご存知の方も多いかと思います。日本において長期・分散・積立を15年以上に渡って啓発されてきた、積立投資の啓発の第一人者の一人といえる方です。メディアや業界団体に多くのファンがいらっしゃる方でもあり、積立王子と言われたりもします。 前職のセゾン投信ではパッシブファンドの世界分散投資の商品を中心にファンを獲得し、ファンド残高は7000億円までに成長しました。多くの新しい層を投資に導いた

アートオークションの下見会に初めて行ってきました。

知人の画商の方にお声かけを頂いて、アートオークションの下見会に初めて行ってきました。SBIがやっている以下のオークションです。 この画商さんの勉強会で「普通の人がアートを買われるならオークションで買われるのがいいですよ」という僕にとっては意外な発言を聞いたのがきっかけです。デパートは本物間違いないけど2~3倍の値段、ギャラリーは様々な作品から選ぶことができないし値段が不透明。それならオークションが良いと言うのです。でも、なんかハードル高いですよね。。。 私は、友人が企画し