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WealthPark研究所

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WealthPark研究所に所属するひとのnoteをまとめたマガジンです。
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2024年2月の記事一覧

医療小児ボランティアから学べる「お金の教育」について

前に書いた「投資への誤解を考える」で紹介した、ミャンマー、カンボジア、ラオスなどで国際医療ボランティアを手掛けているJapan Heartの創設者の吉岡さんの本について続きを書きます。本当に良い本でした! 吉岡さんは1995年から外科医として海外で活動されており、JapanHeartは現在まで30万件の手術を行っています。特に先進国では8割が治ると言われている小児がんは、これらの国では2割の子供しか助かっておらず、同組織はその支援では絶大な功績を上げています。 以下、少し

その②海外富裕層の調査レポートから学ぶ「お金のリテラシー」

アジアの富裕層やファミリーオフィス※にサービスを提供するロンバー・オディエ社の調査レポート、の解説の第二弾です。 "The long game: Understanding APAC HNWI's real goals" 訳:「長期ゲーム:アジアの超富裕層の真のゴールを理解する」 第一弾はこちら。今回も読者にとって有益な情報と思えるものを、紹介していきます。460名の日本を含む、アジアの富裕層へのアンケートに基づいています。 まず「富に関してのゴール」についての調査。

投資と寄付は何が違う?に向き合うとお金のリテラシーが上がる!

先日、10〜20代の若者の支援をしている認定NPO法人D/Pの代表である今井さんとお話しをさせてもらう機会がありました。同法人は、寄付金を幅広く集め「孤立した若者」を支援しています。不登校・中退・経済的困難・いじめ・虐待・無業など、周囲に頼れず苦しい境遇にある若年層は多く、素晴らしい活動だと思います。私も若年期に全寮制の学校での生活や家庭環境で苦しい思いをしました。ただ、それが酷い状況なのか、当時は判断さえも尽きませんでした。D/Pで働かれている方、私は幾許かの支援しかできま

ノーリスクな預金で10%のリターンって本当!?

色々な金融商品を見ていると「こりゃすごい、本当か??」と目を疑いたくなることが、時々、あります。 先日、ソニー銀行がやっている外貨定期預金「円から始める限定金利」の米ドルに目が留まりましたので、これについて色々と分析をしてみました。2015年に始まった商品ですが、執筆の現在では、こういう感じに仕上がっています。 ・金利:年利10%(税引き後 年7.9698%) ・期間:1ヶ月 ・利用回数:制限なし ・利用残高:制限なし ・為替手数料:片道15銭(1000万円以上の残高で同

「投資」への誤解を考える

「投資」という言葉には様々な誤解がつきまといます。例えば、 ・投資は利己的である ・投資は危険である ・投資は騙し合いである ・投資は社会で貧富の差を作り出す のような認識でしょうか。私も昔は、幾分かはそう思っていましたし、多くの方は潜在的にそう感じているのではないかとも思います。一方で、社会やお金のことを学べば学ぶほど、私の認識は以下のように変わっていきました。 ・投資は利他的である ・投資の危険は受け入れるべきもの ・投資は共栄である ・投資は社会の豊かさを増やす

自身のポートフォリオに外国不動産を加えるということ!?

こんにちは。今週は、カンボジアのプノンペンで不動産の見学をしてきました。海外の不動産の見学の楽しみは、ほぼ旅行のそれと一緒です。自分がよく知らない国のことを深く突っ込んで勉強できる最良の機会です。 グローバルな現代、自分の資産や収入源に自国以外のものを加える活動は、世界中の人々で至極、当たり前になりました。 例えば、語学の勉強をすることは、自分という「人的資産」を日本資産から世界資産へと置き換える活動です。今回の旅でもカンボジア人の日本語を勉強したガイドさんに接しましたが

カンボジア不動産の面白さ!

さて、前回の記事で外国の不動産を個人ポートフォリオに加える意味合いについての話をしましたが、今回は実際に見学に行ったカンボジア首都のプノンペンの不動産の話をしていきます。 まず、めちゃくちゃ面白かったし、お金のリテラシーが高まりました。不動産は、その社会を映し出す鏡そのものなので当然ではあるのですが、旅行するにしても、地球の歩き方の後半やJETROのサイト、ネットニュースなどにある国の解説を見るに加えて、一つでも不動産を見るプロセスを加えると、 その理解に手触り感がでます。

その①海外富裕層の調査レポートから学ぶ「お金のリテラシー」

アジアの富裕層やファミリーオフィス※にサービスを提供するロンバー・オディエ社の調査レポートが2023年11月に出ていました。同社は香港、シンガポール、東京にオフィスがあり220年の歴史があるプライベート・バンク※です。https://asia.lombardodier.com/ja/home.html ※ファミリーオフィス:富裕層の資産管理目的の会社法人を指します。通常、何億~何百億円の資産を保有しています。 ※プライベート・バンク:富裕層向けの資産運用アドバイスを行うプロ