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元大手証券ウーマンライターのファンド基礎知識や業界実話!!

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■マガジンの主なテーマ『国内証券市場の基礎知識や実話!』 大手証券会社を10年以上勤務した、バリバリのキャリアウーマンライターが、投資信託の基礎知識や、役立つ情報を投稿して行きま… もっと読む
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記事一覧

投資信託の目論見書はどこを見ればいい?項目別に解説

投資信託を購入する際に必ず確認するのが「目論見書」です。ファンドの概要や投資リスク、費用などが記載されており、ネット証券で購入する場合でも必ず目を通さなければいけません。 しかし、初めて投資信託を購入する人や投資の経験が浅い人は「どこを確認すればいいか分からない」という人もいるでしょう。そこで本記事では、投資信託の目論見書の読み方について解説していきます。ぜひ投資の際の参考にしてください。 1.目論見書には2種類ある目論見書には、「交付目論見書」と「請求目論見書」の2種類

「SBI・V・S&P500」と「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」はどう違う

S&P500をベンチマークとしたインデックスファンドとして有名なのが、「SBI・V・S&P500」と「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」の2ファンドです。どちらも低コストでつみたてNISAの対象ファンドとなっていることから、購入を検討している人も多いでしょう。 しかし、同じ指数をベンチマークとしているインデックスファンドの場合、「何を比較して選べばいいか分からない」という人もいるかもしれません。そこで本記事では、「SBI・V・S&P500」と「eMAXIS S

ユニット型投資信託とは?投資信託の種類を解説

投資信託には、ユニット型とオープン型の2種類があります。現在運用されている投資信託の大半はオープン型であるため、ユニット型のファンドは馴染みが薄いかもしれません。そこで本記事では、ユニット型投資信託の特徴やメリット・デメリットについて解説していきます。 1.ユニット型とオープン型の違いまずは、ユニット型とオープン型の違いについて押さえておきましょう。それぞれの特徴を詳しく解説していきます。 1-1.ユニット型投資信託とは ユニット型投資信託は、あらかじめ決められた募集期

”ファンドオブファンズ”と”ファミリーファンド”の違いとは?

投資信託の運用形態には、主に「ファンドオブファンズ方式」と「ファミリーファンド方式」の2種類があります。普段はあまり気にすることのない項目かもしれませんが、実は運用中のコストにもかかわる重要な点です。そこで本記事では、「ファンドオブファンズ方式」と「ファミリーファンド方式」の違いについて解説します。ぜひ投資の際の参考にしてください。 1.投資信託の仕組み投資信託は、投資家から募った資金をもとにプロの専門家が株式や債券、REITなどで運用を行う金融商品です。投資先の銘柄選定や

【基本】投資信託に掛かるコストとは?

投資信託とは、投資家から集めた資金をまとめて専門家(ファンドマネージャー)が運用する金融商品であり、その運用成果が投資額に応じて分配される仕組みとなっています。投資家は運用をプロに任せる代わりに、いくつかの手数料を負担する必要があります。また運用利益が出て売却する際には、利益に応じて所定の税金を払わなくてはいけません。これらのコストは運用利益に直結するものとなるため、投資家はファンドを選ぶ際にいくらコストがかかるのかよく確認する必要があります。この記事では投資信託に掛かる各種

投資家が知らない! 国内証券会社のウラ側とは?

日本証券業協会によると2021年10月現在国内の金融商品取引業者は271社となっています。近年個人投資家の増加によって賑わいを見せる証券業界ですが、この記事では少し違った視点から証券会社を紐解いていきましょう。 証券会社の収益とは?? 投資家が株式や投資信託の売買を行うことによって証券会社には手数料収入が入ります。またIPOの売り出しによる手数料も大きなものとなります。証券会社と取引がある方はIPOの営業を熱心に受けた経験があるかもしれませんが、これは証券会社に手数料が入る

元証券ウーマンによるおすすめファンド

現在日本では約6,000本の投資信託が販売されています。運用を始めようと思っても、どうやってファンドを選べばいいか分からないという方も多いかもしれません。この記事では元証券会社員によるおすすめのファンドを紹介していきます。また記事の後半では投資信託以外のおすすめの運用商品についてもお伝えしています。 投資信託投資信託の主な投資先は「株式」「債券」「REIT」の3つです。これらはそれぞれリスクやリターンの大きさが違うため、ファンドを選ぶ際は自身のリスク許容度や運用期間などの投

元証券ウーマンが資産運用の本音を語る

コロナ禍以降、個人投資家が増加していることは今や周知の事実でしょう。少し前には「2,000万問題」が取り沙汰されたこともありました。本屋に行けば投資のHow To本が平積みされており、これまで資産運用に興味がなかった人も少しずつ「資産運用ってやっぱりした方がいいのかな?」と思い始めているかもしれません。この記事では注目が集まる資産運用について、元証券会社員ならではの視点から話をしていきます。 なぜ資産運用が必要なのか? そもそもなぜ資産運用は必要なのでしょうか。「老後は年

投資信託、日本と海外の違いは!!

2020年のコロナショックをきっかけに個人でも投資に興味を持つ方が増えました。ネット証券でも証券口座の開設数が急増しており、「人生100年時代」への備えとして投資の必要性が認識され始めています。 マネーフォワードが行った調査によると、2020年に新たに投資を始めた人の5割が投資方法に「投資信託」を選んでいます。(参考:なぜコロナ禍で投資を始める人が増えたのか?) しかし海外の投資信託市場と比べ、日本国内の投資信託市場の評価は決して高いものではありません。この記事では国内の投