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飯能の阿須山は遊び場でオオサンショウウオがいたり、日豊鉱業のトロッコがあったり

飯能を離れてしばらく経つのだが、知らないうちに阿須山がメガソーラーによって破壊されているらしいと知った。こんなおかしな計画を誰が建てて、なぜ承認されてしまったのか、いくら飯能が田舎で文化的でなく、各種利権が根強いとしても、本当に不思議である。「森林文化都市」などと宣言しているが、それにふさわしくないと疑問に思わなかったのだろうか。あるいは、分かっていても進めるべき黒い理由があったのだろうか。
まぁ、自分は現在は飯能市民ではなく外野でしかないので、いま飯能市に住んでいて、これからの飯能を考えていく人たちに、市政の監視などを託すしかない。

そんな阿須山であるが、自分にとっては小学生の頃の遊び場であったし、小さい頃から桜山展望台は何回も家族や友人と登ったので、非常に身近であった。

まず、自分が幼稚園の頃には、日豊鉱業もしくはその近くの会社(忘れてしまったが、十字のマーク。むしろそれが日豊鉱業?)の花火が夏に打ち上げられるのを見たことがある。いかにも昭和的な感じがするが、企業が納涼イベントで花火を何発かあげることがあった(と祖父母から聞かされていたが、果たして本当にそうだったかは怪しい)。今は岩沢運動公園となっている入間川の河原から見た記憶がある。
日豊鉱業の名前はそれで知っていたが、まさか飯能に鉱山があり、トロッコが走っていたとは小さい頃はまったく気にしていなかった。思い出すと確かに阿須山を市民体育館のところから登った際に、トロッコのようなものを見た記憶があるが、ただそれだけであり、特に珍しいものという感覚はなかった。日豊鉱業については温泉開発の話なども地元では聞いたことがあったが、あまり詳しい人も周囲にはいなかったので、謎の企業のままであった。
あの周辺は、いつの間にかカインズホームも出来ているし、駿河台大学の敷地も拡大しているし、開発と遷移についてもなんだか自分にとっては謎である。

小学生の頃は、放課後に友達と自転車で遊びに行った。今思うと子供達だけで山に遊びに行くのは危険が盛りだくさんであるが、まぁ昔はそれが普通であった。
水が流れていたり、池のようになっている場所もあり、そこにはオオサンショウウオの幼生が住んでいた。自分はそういった知識がなかったので、もしオオサンショウウオの幼生を見ても、おたまじゃくしとかその仲間の類かと思って終了でしかなかったのだが、数年後に誰かがちゃんと捕まえて調べた結果、オオサンショウウオの幼生だったと分かり、貴重な生き物だということで結構盛り上がった気がする。地元の小学校で展示飼育されていたこともあったような気がする。まさか自分がそんな貴重な生き物が住んでいるところで普通に遊んでいたとは。

その他、小学校高学年の頃によく遊びに行った友人の家は阿須山のすぐ近くにあったし、青梅方面に車で行く際は必ず阿須山を通り抜ける必要があるのでよく車を運転して通った。入間市側になってしまうが、金子ゴルフセンターの練習場もあるし、パターゴルフも小さい頃にやった。と、阿須山は本当に身近であった。

その阿須山が価値の低い開発によって無駄に破壊されるのは悲しい限りなので、きちんと色々と考えられた方針になって欲しいものである。飯能市民のみなさん頑張ってください。

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