吐き出したガムの味って覚えてる? 潔癖症だなとつくづく思う。否、潔癖と言えど思考、宗教チックな潔癖である。 一番最初はほんの些細なものから始まる。物事の大半がそうだ。心の底から何かをしたい、と思って始めたことこそ継続が難しい。 幼い頃から小説が好きで、きっかけはゲーム雑誌のほんの小さいスペースにある小説特集。児童小説の表紙がとても可愛かったので、親にねだって買って貰った。そこから毎月少しづつ、買ってもらったり、図書館で借りたり、お小遣いを貯め、自分で購入して本を揃えた。
まともな詩なんて書けないから今この瞬間に溢れ出る全てを拾って文字にする。「誰でもいい」なんて笑ってた君の目の前にいるのが私でよかった。都合よくてよかった。突き放されたときに突き動かされた意思が弱くて、ダサい。
個室居酒屋の、やけに照度が低く黄みがかった、少しエロティックな雰囲気のある照明のことをお色気ライトと呼んでいる。 それこそ、タバコを咥え、気怠げに街を歩く金髪ウルフカット古着邦楽ロック男の家に招かれた暁には、卒倒してしまうだろう。お色気ライト、お色気灰皿、お色気プロジェクター、お色気CDの山…(ほぼ半笑いで名付けている。) 世界に溢れるエロティック概念にお色気を添え、ありとあらゆる場面で生まれるムードを粉砕するお色気ムードクラッシャー、そう呼んでくれて構わない。 音楽も
罪の告白。 愛に、執着していた。そしてその基盤は、無償の愛 アガペーであった。神格化された愛の形を本物の愛と呼び、しばしば他人に対してそれを求めていた。 彼の名前は笹木と言った。彼は、お調子者で、快活そのものだった。しかし、私は彼の内面を感じ取り、彼のうちに秘められた哀愁、彼は、道化を演じているのだ、と気付いた時、彼を心の底から愛慕した。 彼との時間は実に意義深く、恍惚として彼の話に聞き入った。彼は実に理知的であり、自身が求める人間の在り方そのものであっ
転がった缶チューハイに足を取られて倒れ込んだ。部屋に充満したパブロンの匂いに吐き気を催す、午前2時だった。 バイブレーションが2回鳴って携帯を開く。目に映ったのはTwitterの通知。時計の秒針がうるさかった。目を閉じたら、そのまま現実からログアウトできそうだ。 お前のこと、金属バッドで殴りたい。頭を思いっきりぶん殴って、血が出るまでぶん殴って、殴って殴って殴って殴って、ぐちゃぐちゃになった脳みそがお前の頭からはみ出てるのを見て笑いたい。きっと俺は爆笑するだろう。