オクターブチューニングとパーツの見直し、および弦交換。
このところはピックの比較も忘れて、メインギターとして迎えたセミホロウのほうのオクターブチューニングに明け暮れている。実際のところは昼間は昼間なりの過ごし方があるので、大概ギターに触ることができるのは夜だけなのだが、それは一旦横へ置いておくとして。
1週間ほどああでもない、こうでもないと、進展したり後退したりを繰り返したある時、9フレットまたは10フレットを弾いた後の音が他の弦に移ることによる残響音と、21フレットまたは22フレットの実音を比較するという方法を閃いて実践しており、12フレットのハーモニクスと実音との比較や、コードの調和で確認する限りはかなり正確に調整できているようである。
そんな折、調整のために緩めたり張ったりを繰り返したためか、1弦がボールエンドを取り付けるループのところで切れるという珍しい切れ方をしたため、張り替えを余儀なくされた。ゲージを10-46から11-49に変更するチャンスである。
また、以前より、ストップテールピースをアルミから亜鉛ダイキャストに変更し、ブリッジを同型番ながら仕様が違うものに変更したいと考えていたため、同時に実施した。
結果、もっとパンチのある音になるかと思いきやそうではなく、以前は若干邪魔なようにも思えるほど乗っていた倍音が抑えられてとても自然な響きとなり、生音はアコースティックギターに通ずるようで、アンプに繋げばエレアコにも通ずるような感覚が増して好みの音に近付いた。
セミホロウを弾き始める前はソリッドギターで十分満足していたのだが、今となっては、ボディに空洞を作ると何故か生まれる箱感のある音に魅了され、私は最早、セミホロウの虜である。いわゆるフルアコまで欲しいかというと、そうではないのだろうというような、絶妙な箱感覚がたまらないのだ。
ネックは持ち堪えていることだし、ここまでアコースティックな音がするならいっそ3弦ワウンドの12-52のセットまで試してみてもいいように思うが、ひとまずこの辺りで均衡が取れたように感じられるこのギターを楽しんでおこうか。