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戦闘妖精・雪風第5部の感想1話~4話

 このテキストは、2022年からSFマガジン(早川書房)で連載中の、神林長平「戦闘妖精・雪風」シリーズ第5部を読んだその日に書いたフレッシュな感想メモです。読んだその日にふせったーに出していたものを、あまりに酷い表現は削り、誤字を直して移していますが、ほとんどそのままです。
 当然まだ単行本になっていない第5部のネタバレが大いに…というかほとんどネタバレです。知らないでうっかり蓋をひらいてしまった方は、そっと閉じてぜひ雪風5部の載るSFマガジン(2022年6月号:2022年4月25日発売~)を読んでみてください。
 また、おばかな個人の感想なので、おちゃらけていたり、ご不快な表現もあったりするかと思いますが、ホントに戦闘妖精・雪風が大好きなんです。あしからずご容赦ください。


☆1回と2回の個別の感想はないのですが、この記事の最後に1~4話の感想があります。

SFM2022年10月号(2022/08/25)
2022/8/27 9:32
 戦闘妖精・雪風5部3回目の感想書きました〜
ハイライトは伊歩さんの着替えシーン!
(考察はちゃんと真面目?に書いてますから)

雪風5-3 内省と探心
 
5-3の前に、もういちどおさらいしましたが、5-1はブリーフィング中なのに零さんにビールを飲ませちゃう少佐に。5-2は零さんのスコーンにジャムをぬってあげる彰くんとジャムから食べる零さんに蛍光ピカピカハイライトを入れていたら、いつのまにか雪風に伊歩さんが乗る話になっていました。
 
・伊歩さん一人称 神林先生の唐突な一人称ターン好きだ。誰なのかを探る時間が。(アンブロで翻弄された人です)
 
以下より、初読メモからの感想と考察
 「アグレッサーズ」の後半の出撃で
《伊歩さんの親 (=地球人)のFAF観》
・先生のインタビュー(愛蔵版収録:「我はいかにして侵略者となりしか」)で伊歩さんは「地球」そのものだ、ってあったから、その親は地球の一般人の代表と読んでみてもいいはず。
・彼ら曰く「FAFは犯罪者が送られる辺境地」「FAFはジャムという異星の毒を地球上の毒でもって制するためのもの。つまりFAFに行かされるのは地球上では害毒になる人間」うーん、志願した人の志はどうなるの? そもそもFAFに志願するような人は地球上で害毒(地球では扱いにくいやつら)という認識なのかな?ちなみに伊歩さんのFAF観は「島流し」「死後の世界〈あちら側〉」
・地球側はフェアリイやジャムに対しての距離感が遠いんだな〜。そうだよね。ジャクスンさんの言うとおり。知らなきゃ存在しないし、実感がなければフィクションと変わらない。
 
《伊歩さんの、両親に対する考え》
・伊歩さんは両親に大切に育てられたのを自覚している。だから、両親は自分にとって「大切な人」というよりは「心配をかけてはいけない人」なんだって。ほぅ。
・伊歩さんは周囲の大人を冷静に客観的に見られる子どもだったのだろう。自律した子ども。それは同時に親への無条件の信頼を失っていることでもあって、伊歩さんは子供のころからそうやって自分をコントロールしてくるもの(親や良識といったもの)に対して自由でありたいと思っていたはずだ。そういう意味では深井さんと似たところがある。そのうえで、深井さんとは違って、非常にうまく立ち回って、それなりな自由を得たんだな。
 
《伊歩さんが分析する自己》
・自分は「ジャムから人類を守るために生まれてきたような人間」で、「人類の総意がわたしをフェアリイ星に導いた」「人類はみずからの命運を田村伊歩という人間に託した」 すごいよ!!!伊歩さんの自意識が。自分をここまで言える自信。
・アグレッサーズ初登場のときから思ってはいたけど、このつよつよ自意識が雪風との意思疎通やロンバート大佐との対峙にどう作用するのかが、めちゃめちゃ楽しみです。伊歩さんこのままでいてね!

 (note補足:インタビュー「我はいかにして侵略者となりしか」で語られる田村伊歩そのものでしたね…)

《FAFのテレビメディアが判明》
・FAFの基地の作りとか生活感とかもっとください!!!!そうしないと妄想で勝手に作っちゃいますよ~
・「放送局はいくつもある。エンタメ・ニュース・戦闘状況」「特定の民族に限定した番組は無い」
・わーい!いままで改1話の〈…こちらFAF・TVサービス…〉しかなかったからね。「特殊戦24時」とか期待していいのかな(例えが昭和…)「フェアリイ大紀行~シュガー砂漠の夜」とかは?(誰も見ない)
 
《フェイス中尉よ、まだいたのか》
・彼の伊歩さんに対する「イエッサー」はイヤミだったのねぇ。わたしは男女関係なく使ってるだけなんだと思ってた。
・フェイス中尉は、クーリィ准将に対して「イエッサー」と言うと彼女の気分を損ねるのではと思ってる。クーリィ准将の器はそんな小さくないぞ!!
・メモ:彰くんは「イエスメム」連発するけど、零さんは滅多に言わない。「わかりました」「はい、准将」っていう。ブッカー少佐の影響かな?
・フェイス中尉「FAFでの昇進より地球へ戻るほうが幸せだと気付きました。」うんそのとおり。早く戻れるといいね。
・敬称の使い分けについて考えながら、人間にとって一番の関心事は他人との関係なんだと伊歩さん。「ーー人間はめんどうな生き物だ」それに尽きるわ。
 
《クーリィ准将との対話》
・伊歩さん、クーリィ准将に「負け」た認識。なんだろ、猫同士のにらみ合いを想像してしまったよ。
・「あなたは自分が人間だということに、FAFに来て初めて気が付いたのだ。自分がヒトだということを、発見した」これは負ける。人間の中にいたらふつうは意識しないで暮らせる。機械知性の意志を探り、対話し、共闘している特殊戦ならではだな。
・「特殊戦はほかのどのFAFの組織よりも〈人間的〉だ」そうだよね。〈これが人間だ、わかったか、ジャム〉って言えるくらい人間を意識する。しないといけない。
・人が人そのものだっていう自意識でもってロンバート戦に挑むのかな。そして、雪風や機械知性体の自意識もどんなものなのか気になる。
 
…自意識かあ。
プリンタニア43話( 迷子「プリンタニアニッポン」(イースト・プレス)3巻収録)で、データで構築されている特殊な場に入った主人公たちが、「自己を保つ」ために、自分を保てるモノや言葉を持つことや、また、他者による客観的な自己の存在を確かめていて、それがこの場で自分を保っていられるアンカーなんだって感想を持ったけど、まさに自意識の話しだったんだね。
雪風で言われる「人」や「自意識」もそういうものかな。 

12月号を待つ。


SFM2022年12月号(2022/10/25)
2022/10/25 21:39

戦闘妖精雪風第5部第4回の初読メモ叫び
ブッカー流!!!!!!少佐、あなたは茶まで……
(ジョークだった!ウソ!ちょっと准将〜〜、いつか少佐呼んできてください!)
茶を嗜む伊歩さん。着物姿とか見たいなぁ〜

雪風第5部第4回の初読メモ
ほとんど実況。乱雑です。ご了承ください。

(note補足:前回の続きで、伊歩さんとクーリィ准将の対話。ワタクシはブッカー少佐推しなので…テンション高くてすいません)

・ブッカー少佐の「イエス・マム」ではない「イエス・メム」
・なまってると思う伊歩さん…
・ブッカー流!!!!!!少佐、あなたは茶まで…… (ジョークだった!ウソ!ちょっと准将〜〜、いつか少佐呼んできてください!)
・茶を嗜む伊歩さん。着物姿とか見たいなぁ〜 凛とした感じなのか、案外柔らかく可愛らしくなっちゃうのか、どっちも良い!

・あれ?丸子中尉と伊歩さんて……お互いあまり良く思ってない?

・少佐につきあうのはちょっと大変(笑) 准将に言われちゃった。
少佐よ… 「ブッカー少佐は自分に興味のあることしか実践しようとしない」
これは検証の価値ある話だ♡少佐の実践を追ってみたい。

・マムと言えない少佐…あのトラウマか。気の毒に…准将にどのように話したのかな… メムはメンバーズのメム。そっか。深井さんや桂城彰くんがイエスメムなのは、准将にそう言えって言われたからなんだろうね。彼らはそれが少佐に関係しているとは知らないのかもしれないけど。
・意味を問えば少佐の古傷をえぐることになるって、この短い会話で分かる伊歩さんはすごいよ。

・ロンバート大佐殺害作戦は気の乗らない伊歩さんだけど、雪風の意志を探るのに雪風を操縦するのには興味ある?
・しかし!雪風に拒否されたら命の危険が!

・深井さんと准将のふたりだけの話し合いも聞きたいな…「彼にとって雪風こそすべてだ」と准将が言うに至るはなし。

・彰くんは伊歩さんとは飛びたくないそう。そうね、ここまでくる過程で、彰くんはかなり深井さんを信頼してるみたいだし、深井大尉以外の後ろには乗りたくない、のか。でも、「わたし大尉、あなた少尉」(「アグレッサーズ」)を引きずってるのかな?

・少佐!やさしい人!!!!好きです!(告白)
・え??!!少佐が後席にぃ?!ひえー!なんと?!体大丈夫か?!やめてぇ

・雪風はジャムか、を探るのではなく、〈深井大尉だけでなく、かれ以外の人ともコミュニケーションをとれ〉と伝えるミッション!!良い!

・伊歩さんの条件、後席に深井大尉。そうだよね。…ん?ん?お?伊歩さん、准将から1ポイント取ったぞ\( ˆoˆ )/ ジャム向けファイターだって、准将からも恐るべしと思われたかな

・編隊灯 そういうのあるんだ。これまでも出たかな?
(追記:アグレッサーズですっごい重要な部分で出てた!!!!)
(note補足:この後、岐阜の各務原航空宇宙博物館にてF14EJ改の実機の編隊灯を観てきました)
雪風の反応にびっくりして大声出しちゃう深井さんがかわいい。だけど落ち着いてるな。いい感じだね。
・雪風の新しい兵装としてセッティングされた伊歩さん。雪風とどうコミュニケーション取るのかな。わくわくするよ〜〜
・この組み合わせ(伊歩/零)は、後席がブッカー少佐だった場合よりしっくりくるなぁ。深井さんなら何かあっても雪風をなんとかできそうな気がするんだ。 少佐は優しすぎるからちょっと怖いよ。深井さんのショックウェーブの時、めちゃくちゃやってたよね?!今回のもあれ並みの話しだよ。パイロットがどうなるかわからないフライトで後席なんて。

  というわけで、少佐推しのわたしには上がったり下がったり、ジェットコースター回でした!計り知れない満足度。今日は楽しい気持ちで眠れます。
ありがとうございました♡


2022/12/23 1:19

SFM(2023年2月号:2022/12/23発売)が届く前に雪風第5部の1〜4をおさらい読み返した感想。深井さんの人間味が上がったことにより、人物に対する解像度も上がっているのが楽しい。感想と言っても彰くんがかわいいとしか書いてない…

雪風5部の1〜4を読み返すと、深井さんの人間味が上がったことにより、人物に対する解像度も上がっているのが楽しい。クーリィ准将に対する深井さんの信頼度がアンブロークンアローから更に増し増し上昇、ブッカー少佐へは気安さが増し増し、桂城少尉へはやれやれ可愛い後輩よ感が増してる気がする。

 彰くんかわいいよ。雪風の後席の話しになると突っかかる彰。深井大尉の後ろはぼくの席ですから。っていつか言いそう。
あとは、「ゴリムって?」「ままごとみたいだ」ニコニコしちゃうよ。深井さんが〈改〉のブッカー少佐化してる感じがする…
 こうね、スコーンにクロテッドクリームを塗りながら、深井さんからの「幸福感だ」という言葉を引き出すとか、すごい人。桂城少尉。

 クーリィ准将は雪零推し。「雪風は深井大尉に対して心を開いているように見えるが、それは大尉の操縦技量に雪風が敬意を払っているからだ」ってみんなの前で言っちゃうよ!公認だよ。深井さん、良かったね!!そして「かれにとって雪風こそすべてだ」ですよ!
 そして、ますます趣味人としての立ち位置を確立するブッカー少佐。上官に気遣わせるくらいの(笑) そして「ブッカー少佐は、自分に興味のあることしか実践しようとしない」と伊歩さんに認識されちゃった〜

ジャムとFAFや地球についてもちょっとは書きなよ自分…

あれ、1時過ぎてた… も、寝ます。おやすみなさい。


5~6話の感想へ続く……

4話のメモとか…



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