【人狼】ニホンオオカミの紹介
新年明けましておめでとうございます。
先日1/7に多役である「ニホンオオカミ」編成を遊んだので、その紹介がてら記録と感想をつらつら書いて参ります。
◆概要
◆編成
・配役
17~21=⑰兎狐+呪2狼狂+剣騎船占霊恋恋4村⑱虚⑲封村-狂⑳猿㉑村
・役職
第3陣営:森陣営 「終了した際に1人でも生き残っている」と勝利
猿:ゴリラ。狼に知られている。占なわれると死に、呪われると叫ぶ
兎:毎晩 他PLの元へ逃げる。同じPLに逃げられず、狼か牙先に逃げると死ぬ
狐:妖狐。占われるか呪われると死ぬ
※森陣営は共通の特徴として「0夜目に森陣営同士で顔合わせをしていて」「直に咬まれても死なず」「頭数に数えない」
第2陣営:狼陣営 「生存の半数以上が狼になる」と勝利
呪:呪狼。毎晩 呪う。襲撃にも参加する
狼:いつもの。(ただし各狼に通し番号が振ってある)
封:封印狼。はじめは狂だが、咬まれると翌日から狼化する。呪われると狼化できなくなる
狂:いつもの
第1陣営:村陣営 「狼を全滅する」と勝利
剣:魔剣士。占われるか呪われると死ぬ。食われると狼を道連れにする
騎:いつもの
船:船乗り。食われても1日 延命する
占:いつもの
霊:いつもの
恋:後追い共有。呪われると後追いしなくなる(これを「破局」と呼ぶ)
村:いつもの
第0陣営:虚
虚:虚無。占われると村陣営、呪われると狼陣営、兎に逃げ込まれると森陣営 が勝利した場合に共同勝利となる
・特殊
・呪狼の呪いによって様々な効果があり、ゴリラを呪うと「叫び」、封印狼を呪うと「狼化できなくなり」、魔剣士を呪うと「呪殺し」、虚無を呪うと「勝利条件を与える」
・詳細
・夜順:夜→虚→霊→盾→封→呪牙→逃→占→叫→朝
・魔剣士で牙/占/呪被りは牙優先
・魔剣士食いで死ぬ狼は「封狼>狼(大)>狼(小)>呪狼」の順
・虚無の勝利条件変化は占われる/呪われる/逃げ込まれる度に上書きされる
◆実村記録
当日の記録を私視点で。全4戦
全体の戦局を書くには人数が多くてまとまらないので私個人の主観だけ書き残します。
棋譜は実際の記録を参照しています。
①狼勝ち
狼(の大きい方)を引き、小さい相方は霊を騙り みちみちと挽き肉に。呪狼は翌日に灰から一本吊り。早々に1頭になったので魔剣士を大きく避けて村CO5人を食い散らかす。
たぶん そこに潜ってるだろう封印狼を探していたら2発目で当たり、狼増産。
真占がやたらと溶かすため狐も魔剣士も消えたのを確認。全役開けの際に魔剣士を騙って乗っ取り。
占騙狐は溶けているが、溶け際に占指名していた先に牙を入れておいたので それで食われ占の溶かし死体として世論の真目を上げ、真占を吊るして最終日へ。
最終日は封印狼と灰の一対一だが、事前の票回収で2票を拾っているので過半数を取って〆。
②霊敗け(狼勝利)
進行役が要ると思い、多重を張らずに勢いつけて単色の霊CO。対抗が現れず確定。
他の役職も開けようと画策するも反対世論を丸める時間がないと踏んで断念。(反省点その1)
灰へ吊指名を2本し、回避を訊いて避けない方を吊るか、双方 避けるならいずれかを貫く吊運用で敢行。回避ありとなしがいたため なしを吊り。
翌日は回避した役職を開け、これが騎。伴って対抗 合わせて騎3枚が挙がるが、これを残して灰から昨日と同じ吊運用で吊り。(反省点その2)
3日目は過ちを取り戻すために偽目の騎を吊り。吊った騎は白であったので真を吊ったかも と危惧。続けて4日目も偽目の騎を吊り。挽き切りを試みる、が ここで食われる。
死後は残った騎も吊られたが、灰の狼が一対一を制して狼勝利。
③村勝ち
確霊の動線を邪魔してしまい初日に吊り。
(以降 途中の戦況をほとんど観ておらず記憶なし)
最終盤では灰に対して吊が1本 足りないので、灰1枚を白打って他を挽く圧殺方針が成立。これにて村勝利。
④猿敗け(村勝利)
猿はどうせ狼に認知されてるので騙り捨てるつもりで占へ。
が初手に撃った偽白から迎撃魔剣士COが飛び出て破綻。(反省点その3)
ついでに同じ偽白を撃った占騙狼も一緒に破綻。仲良死。
更に助けようと狐が魔剣士を対抗で騙ってくれたが繰り出しが遅くて大勢を覆せず偽打ち。仲良死。
これにて村が初期に優勢を取り、そのまま勝利。末狼は船咬みで狐盾偽装を試みるが吊が足りてしまうため最期は降参した。
残った兎は頑張って走ったが、牙で感知され末狼に告発されて詰み。
⑤観戦(森勝利)
早退のため初日吊よりも前に退室。
棋譜のみ記載。
◆感想
・独り感想戦
先に同村PLにお礼を。同村ありがとうございました。
新年 騙り初めで一緒に勝った封キョーヘイさん ありがとう。
破綻猿の私を助けようと剣騙ってくれた狐リエさん ありがとう。
で、反省点。
まず真っ先に初日の陣形展開の戦術がおかしい。
当日の現場で気付くべきなのですが、「村役職は開ける」が基本択であるところを全く提唱できていない。勘定が損になる役だけは特殊択として伏せるもので、そうでない役は全て開ける。開け方にはいくつかありますが、一先ずは開ける。これができていない。(反省点その1)
殊、占陣形に於いては初日に開けなかったことを重く受け止めている。標準編成と比べて盾牙の相関が変わっておらず、相変わらず占が最強役なのだから盾を他に回す理由がないため、占を初日 開けない理由はありませんでした。
当日の現場でこれに気付けなかったのは大変 情けない。
伴って「では正解の陣形展開戦術は?」だが、とりあえず騎以外は全て開いても不正解ではなさそうです。
素村が4~5枚しかないことを考えると 騎さえ開いてもいいんじゃないか とは思いますが、ここは求める占手数の見積もり次第。
私見では初日「占」「霊船恋」「剣騎」の3層陣形か剣騎は伏せた2層陣形の展開を推したいです。可能なら一斉COで。
霊層は偽が混じったら霊→船恋の順に解き、多重内から偽が除けたら停める。
まぁ面倒なら偽が混じった時点で霊層は全開でもいいし、それも面倒ならはじめから霊 船 恋は全開にしてしまってもいい。正直 誤差なので好みの問題。
剣騎は多重で開けて偽が混じっても解かずに多重を維持でいい。まぁ伏せる方に世論が傾く気もしますが、占層 霊層の偽枚数次第なので応相談。
先にも述べましたが、いっそ全役全開でもいいと思ってるので、開け方の云々は全て誤差に感じます。
追記
剣騎の多重展開を採ると、呪が飛んでくる懸念がありますが、それは寧ろ受け入れて良いと思います。
その日「剣騎が呪われる」=「剣騎は咬まれない」ので、騎が護衛業を2回(=呪を受ける日+食われる日)担保されるからです。
素村が4~6枚しかない灰に対して占2手(=護衛2回)で事は充分に思います。(直に真占が食われるのは そもそも別問題なので ここでは考慮しません。今は「占を護る機会を作る」話)
故に、その呪は受け入れていい。
寧ろ怖いのは、呪で斥候せずに一か八か剣騎に直に牙ぶっ込んでくる狼の方が手強い。
反省に戻って、騎3枚も挙がって尚も騎を保管したところで得がないため、即 騎挽き着手で良かった。(反省点その2)
吊方針を間違えたのは陣形と吊に対する対応力が足りていません。んなこと理解っていれば即答しないと不味い問でした。
この怯んだ吊1手損が敗因の3割程度はあると思っています。
猿で占を騙り真魔剣士に迎撃された4戦目。
占騙りもいいし魔剣士に当たってしまったのも これも構わない。
問題は迎撃を受けて抵抗をしなかったことにあります。すぐにしゃがんでしまった。(反省点その3)
糾弾するなり対抗を募るなり、ひとまず暴れて差し支えない場面で弱く受け身になってしまいました。
これは継戦力ひいては精神力が弱いことの顕れ。
大きく遅れて仲間の狐が対抗を張ってくれたが、迅速に行えば形勢の目があった。
時機は遅いが、狐のこの選択自体は正しい。抗おうとせず対抗COを促せなかった私も悪い。
余談ですが、あとから見返して魔剣士を騙った狐は(狼が両魔剣士に牙を飛ばしてくることがないため)システム上での判別が困難になることが解りました。
狐の魔剣士騙りは良い選択だったと思います。
最後に、3戦目に確霊の邪魔したことも その死後に戦局を観てすらいなかったことは、良くないですね。
やる気なかったんかな。
言い訳するなら逃走狼と進行役を連戦たて続けに担ったから疲れたのだろうけど、敗戦後の翌戦で莫迦みたいな立ち振舞いしてから その仕合の行く末を観てすらいないってのは 良くないですね。
やる気なかったんかな。
・編成へのPL的な感想
一度も強い陣形展開を戦術に採った仕合がないので正確なことは言えないのですが、村有利な編成かと思います。
21人なら灰は9~10枚(剣騎を開ける場合)か11~12枚(剣騎を開けない場合)に落ち着くと思います。
これを広いと取るか狭いと取るかは勘定次第ですが、21人なら吊は(過剰死体なく森全生存と狼1頭まで縺れ込んだ場合)8本あるわけで、無駄にはできないものの運用の自由度はそこそこあるのです。
4戦やって全て初日は潜伏進行を採りましたが、開示進行の方が強いことに間違いはありません。
(ここからしばらく読み飛ばしてもいいよ)
開けるか伏せるかの勘定ですが、見積もり上に損益分岐点が存在します。
考えるべきは要は損失と収益の見積もりです。
端的にCOによる損失が収益を上回る場合は伏せることになります。
基準として、初日に名乗り出ると「役確して灰を1つ潰せる」か「対抗が現れて1体以上の敵が露わになる」のですが、これがまず絶対に得られる収益になります。
つまり名乗り出た時点で情報提供が1つ完遂できるので、名乗るだけで陣形情報の仕事が済んでしまう役職は軒並み開く選択肢になります。
この編成ですと船乗りが それです。
又、名乗り出ることで損失が生まれる役職も存在します。
恋人がそれで、片恋が食われると同時に死ぬため牙1本で恋2人を食われるのと同義です。明らかに牙1本で1人が死ぬだけの素村よりも食われた際に損失が生まれています。
……が、恋が2人死んでも減る吊は(多くて)1本で、吊1本で潰せる灰は1枚。に対してCOして潰せる灰は2枚です。
恋2COして食われると収支 灰1枚を潰した計算になります。損益勘定で恋は開く選択肢になります。
更に、CO以外に収益を持つ役職――例えば占は白黒を毎日 情報提供してくれます――は収益の期待値が加算されます。と同時に期待値が高くなっただけに勝利に求められる要件を満たせなかった場合は その差分が損失として計上されます。
要は「能力があるなら働けよ」ということです。
なので占は伏せる選択肢が強いのですが、騎がいる場合には食われる危険を度外視して開くことができます。
騎存在下では占は開く選択肢になります。
逆に、損失が収益を上回る役職ですが、これは剣と騎が該当するでしょう。
剣はCOして1灰を潰せますが、呪い殺されると1吊減って1灰分の損を生み兼ねません。収支0になります。開けても損得ありませんが、伏せても構いません。
騎は占を守る仕事があるので初日は伏せます。これは標準編成と一緒。
ただし剣騎の多重であれば相互作用により騎を開くことができたりもします。
(ここまで読み飛ばしていいよ)
と、まぁ開くか伏せるかを管巻いて喋りましたが、こんな風に多役編成は村役はとりあえず開ければ良し なことがあります。
名付き役とは それだけで強い情報なのです。
村役の役種が増えれば増えるだけ基本的には村有利に傾いていきます。
標準の3役に加え 剣 船 恋恋 がいる編成で村が不利なことはありますまい。
・編成へのGM的な感想
まず、処理が複雑で建村できる人材が少ない=建村機会に恵まれない のが哀しい。
次に、虚無の勝利条件付与のために夜の処理順が明記されているのですが…
夜→虚→霊→※→盾→封→呪牙→逃→占→叫→朝
…占の順番、気持ち悪くないですか? しっくりきません。
占を※に移せば、第0→1→2→3陣営の順に処理できるので綺麗で良いと思います。とても良いと思います。占の順番だけが残念。
これは戦力調節の上でも※に占があった方が良いと思います。
兎は原理上1回しか虚無の引き込みができないため、処理列は占や呪よりも後にある方が良く、村役が多いから村有利なのだから占の処理列は呪や兎よりも前。
これで妥当だと思います。
最期に、多役編成を作る際の注意点で学んだことがあります。
開けるか伏せるかでだらだら語った内容に由来することですが……多役は村役を とやかく入れると単に陣形を展開するだけで(役職の能力如何を問わず)情報で手詰めてしまうので、役職の能力をいっぱい活かしたいのであれば「COを縛る役職」にするか そもそも「村役を入れ過ぎない」ことが留意点。
でないと村役が名乗るだけで人外が詰んでしまう編成になり兼ねません。
実村で試せてはいないけれど、このニホンオオカミ編成も初日の陣形展開戦術が適切なら その時点で村勝率8割くらいまで持っていけるんじゃないかと思います。
それくらい名付きの価値は陣形に影響を及ぼします。
多役編成を作る際は能力の相関も大事だけれど、数的な調整にも注意。
◆参考
時に、古い版のニホンオオカミでは「役職:梟(森陣営の占)」がいた記憶があるのだけれど正規配役から消えていた。どこいった?
では良い人狼生活を。
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