vol.9 ワタル × さわだ 【澤田 匠】

渉さんが40歳、自分が30歳、そう改めて認識させられた時、年の取り方は人によってこんなにも違うのか!と思った。何を比べたかって?それは2つあって、今の(40歳になる)渉さんと今の自分、そして出会った頃の(30歳だった)渉さんとその渉さんと同い年の今の自分である。ただ、その比較は見た目以外の何物でもないのでこれ以上掘り下げるのはやめておき、渉さんとの今までの関係についての考察とこれからの想いをお伝えしてお祝いの言葉に替えさせていただきたい。

渉さんと出会ったのは、ラクロス部に入った1年生の頃なのだろう、ただその頃は、それほど深く関わっていなかったのかあまり記憶がない。最も初期の記憶は、2008年か2009年末の忘年会。神奈川の進学校で部活と受験勉強しかしてなかった自分にはあまりにもセンセーショナルな出来事だった。

まずは、上裸ロンスパ+コートでTさんに撮影されながらローソンまで買い物、帰ってきたらコートの代わりにローションを身にまとい先輩と相撲、そしていつの間にかロンスパの中にはナスやレモンが入り込んでいるというなんとも愉快な会。そして、極め付けは、自分の中高大の大先輩がトイレに走りながらも無残に敗れ去った姿だ。いかに自分が今まで狭い世界で生きてきたかを思い知らされた。

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この会から(多分その前からも笑)、渉さんには本当にお世話になった。そしてとても楽しい時間をご一緒させていただいた。そして、そんな渉さんと自分の関係を自分なりに考えてみると、渉さんの巻き込み力(いわゆるエントロピー?)と自分の巻き込まれ力(エントロピーのキャッチ力?)の共鳴なのではないかと思っている。どういうことかというと、みんなで楽しくどんちゃんやるが渉さんはもちろん自分も大好きだけど、実現の仕方が異なっていてそれがうまくはまったなと。渉さんは巻き込んでそういう環境を作る、自分はできるだけ巻き込まれやすいキャラと実績を作ってその環境に巻き込まれるという具合にだ。

そして、渉さんは巻き込んでいた先輩たちにも影響を与えていたんじゃないかと思う。何故ならば、ミニ渉さんみたいな先輩がたくさんラクロス部にいたから。おかげさまで自分のラクロス部の人生は、それまでの人生の中で、もっとも自分の巻き込まれ力を発揮でき、最高に楽しい時間を過ごせたのかなと改めて思う。

ただ、自分が社会人になり渉さんとの関係も1回目の転換点を迎えた(と思っていた)。当たり前だが、社会人になると渉さんとご一緒する機会が格段に減った。そして、ラクロス部そのものとの距離も生じるようになった。Final4は応援にいくかなくらいの関係だ。その一方で、職場を中心とした人間関係が濃くなっていった。もちろん楽しい時間を過ごしていたけど、やはり何か物足りないなと感じていた。

そんなことを感じながら社会人を7年くらいやった本年、8月から、2度目の転職で長期休暇を取っていた。自分も30になり今後どう生きるのかを考えていた時に、渉さんから連絡が来た。”そろそろ主将・GM会しましょう。澤田幹事で!”結構久々な連絡だったが全く距離を感じさせなかった。その時、”あぁこれが渉さんの魅力なんだな”と妙にすとんと落ちた。自分は物理的な距離に準じて、心理的な距離も離れたように感じてしまっていて関係性が転換したと思っていたが、渉さんにとっては転換も何もしていなかったのかなと。物理的な距離が生じても心の距離を生じさせない能力を渉さんは持っていて、それが渉さんの魅力であり人を惹きつける源泉なのだと。それが、渉さんと出会って10年目の自分が思うことである。

ちょうどそんなことを思ってこの文章を書いているちょうどいま、2度目の転職をし、しかも組織に属さない個人事業主とやらになることになった。これからは、もう少し主体的に人間関係を構築していくことを一つ目標としようと思っている。それは、今まで感じていた物足りなさが、薄く広く伸びていく人間関係にあったのではないかという想いからだ。そして、そういう意味で渉さんは、最高のお師匠さんだ。今まで見てきた渉さんの姿、そしてこれからの姿を見させていただきながら、澤田の中のミニ渉を育てていきたいと思っている。

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次の10年、渉さんがどういう時を過ごすのか、そして自分がどのように関わるのか、その中から自分が何を感じるのか非常に楽しみである。願わくば、渉さんにも何かを感じさせる人間に自分がなっていたい。

今回は、自分が主将のタイミングについては割愛させていただいた、とても自分一人では客観的に見れる期間ではなかったからだ。 ぜひ、渉さんの視線も交えてゆっくり振り返る機会を持たせていただければ幸いだ。

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澤田匠/Sho Sawada

・プロフィール
東大ラクロス部24期 #72 主将
2013年〜 東レ・フリーター・BCGを経て個人事業主に

・ワタルさんとの初めての出会い
2008年
とにかく飲み会。 ちゃんとした話は主将になるまでしていない気がする
(多分しているけど記憶にない笑)

・ワタルさんとの一番の思い出
牛タンのお店で、おかわり自由だと思っておかわりしまくっていた澤田に、さすがのワタルさんでも"一応いっておくけどここのおかわりただじゃないからな"との注意を受けたこと

・ワタルさんに一言
80歳までラクロスやりましょう。

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