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2021 Vuelta a Espana プレビュー 3週目

こんにちは 自転車雑貨専門店 Wednesday Bicycle Happy!! です。

Wednesday Bicycle Happy!! は自転車や自転車ロードレースをモチーフにした雑貨を扱うインターネットショップです。


早いもので第76回ブエルタ・ア・エスパーニャも2/3を消化しました。残すはアストゥリアス地方の山岳地帯を巡る3週目だけです。

第15ステージまでを終えて、総合首位はアンテルマルシェ・ワンティゴベールのオドクリスティアン・エイキング
第10ステージでのユンボ・ヴィスマの戦略的なタイム差容認もあり、プリモシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィスマ)からマイヨロホを奪取しました。
総合優勝候補のログリッチとは1分36秒差。
3週目のステージを考えると十分な差とは言えませんが、どこまで首位を守れるか、期待して見守りたいですね。


総合2位のギョーム・マルタン(コフィディス)も第10ステージの逃げきりでタイム差を稼いだ一人。
総合力のある選手だけに、総合表彰台争いに関わってきそうです。


そして総合3位のログリッチ、総合4位のエンリク・マス(モビスター)、総合5位のミゲルアンヘル・ロペス、総合6位のジャック・ヘイグ(バーレーン・ヴィクトリアス)が実質的なマイヨロホ候補と言えそう。
中でもやはりログリッチはTTに強い選手でもあり、最終日までに首位に立てていなくても、多少のタイム差なら逆転できる可能性が高いです。
そうするとやはり、ログリッチの3年連続のマイヨロホが最有力でしょうか


モンターニャ(山岳賞)は第15ステージで首位に立ったロマン・バルデ(DSM)がキープ
もともと力のあるクライマーであるバルデは、逃げでの山岳ポイント獲得とステージ優勝に照準を合わせており、3週目の山岳ステージでもきっと山岳ポイントを稼いでくるでしょう。


バルデのライバルはダミアーノ・カルーゾ(バーレーン・ヴィクトリアス)かとも思われますが、カルーゾは基本的に総合を争うヘイグのアシストをすることになるでしょう。
そうするとむしろ総合争いをしているログリッチなどのほうが可能性があるかもしれません。


プントス(ポイント賞)はファビオ・ヤコブセン(ドゥクーニンク・クイックステップ)が首位
スプリントを争っていたヤスパー・フィリプセン(アルペシン・フェニックス)がリタイヤしたことで独壇場に。
かなり疲れがありそうですが、最終日まで走りきればグリーンジャージ獲得の可能性は高そうです。


新人賞はエガン・ベルナル(イネオス・グレナディアーズ)がキープし続けています
総合では4分21秒遅れの7位というポジションですが、難関山岳ステージでも上位陣に遅れずについていけています。
ライバルに大きく遅れることがなければ新人賞は確実でしょう。


最終日にはどんな結末を迎えるんでしょうね。



さて、それでは最終週のプレビューに行きましょう!


第16ステージはサンタクルス・デ・ベサーナへの180㎞の平坦ステージ。
小さなアップダウンの多いプロフィールながら、まあ集団スプリントだろうなと思われます。
スプリンターにとっては最後の集団スプリントのチャンスです。
ただこの日、どうも風が強そうなのがポイントになりそう。
横風区間での攻撃に注目です。

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第17ステージは1級ラ・コジャダ・ジョメナに2回登ったあと、超級ラゴス・デ・コバドンガにフィニッシュする難関山岳ステージ。
ラ・コジャダ・ジョメナは登坂距離7.6㎞、平均勾配9.3%、最大勾配14%。
ラゴス・デ・コバドンガは登坂距離12.5%、平均勾配6.9%、最大勾配は瞬間的に20%にもなります。
どちらも10%前後の勾配が長く続く厳しい山岳で、総合に大きくセレクションがかかりそうです。

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第18ステージは超級アルトゥ・デル・ゴモニテイルへの頂上フィニッシュ。
1級、1級、2級、超級と登る前日と同様の難関山岳ステージで、今大会のクイーンステージです。
アルトゥ・デル・ゴモニテイルは登坂距離14.6㎞、平均勾配9.8%、フィニッシュ近くに最大勾配17%の地点があります。
総合優勝を目指すクライマーにとってはラストチャンスといえるこのステージで、どんなアタック合戦が見られるでしょうか。

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第19ステージはモンフォルテ・デ・レモへの191.2㎞の丘陵ステージ。
プロフィール的に集団スプリントになりそうにないこともあり、また直前の2ステージが厳しい山岳ステージだったこともあり、そして前半に山岳ポイントが集中していることもあって、逃げ争いが熾烈になりそうな日です。
そのまま逃げ切りが決まるのは確実でしょう。

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第20ステージは2級カストロ・デ・エルビジェにフィニッシュするミニ・クラシック。
3級、2級、1級、2級、2級とたくさんの登りをこなすステージです。
山岳賞が僅差になっていたなら最後の決戦の場に、総合争いも最終日前に最後のチャレンジが可能なステージです。
また、名うてのパンチャーたちのステージ優勝争いも見ものですね。

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第21ステージは大会のフィニッシュ地、サンチャゴ・デ・コンポステーラに向かう個人タイムトライアル。
33.8㎞のステージは600mほどの獲得標高があり、非常にパワーが求められるプロフィールです。
果たして総合優勝争いはどうなるのでしょうか。
3週間の旅の終わりに注目です。

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ブエルタ最終週のプレビューをしてきました。
総合争いも山岳賞争いも、第17、18ステージが天王山になりそうですね。
今年最後のグランツールの結末は見逃せません。

ブエルタ・ア・エスパーニャはJSPORTSJSPORTSオンデマンドにてライブ中継されています。
9月は世界選手権も中継されるということで、加入するなら今ですよ!


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