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2021 Il Lombardia プレビュー

こんにちは! 自転車雑貨専門店 Wednesday Bicycle Happy!! です!

今年のUCIワールドツアー最終戦、「落ち葉のクラシック」こと第115回イル・ロンバルディアが今日、10月9日(土)に開催されます。

イル・ロンバルディアが近づいてくると今年ももう終わるなぁと感じるサイクルロードレースファンも多いのではないでしょうか。

モニュメントと呼ばれる5大クラシックレースの最後を飾るイタリアの伝統の一戦をプレビューしていきます。


今年のイル・ロンバルディアは2016年以来のベルガモフィニッシュです。

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近年のイル・ロンバルディアはコモへのフィニッシュとベルガモへのフィニッシュが数年おきに入れ替わってますね。
昨年までのコモへのフィニッシュとはプロフィールがかなり違い、クライマーに有利なコース設定になっています。

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ベルガモにフィニッシュする今年は、名物のマドンナ・デル・ギザッロ教会を38.6㎞地点でまず通過します。

その後は、
ロンコーラ(登坂距離9.4km、獲得標高差626m、平均勾配6.6%、最大勾配17%)

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ベルベーノ(登坂距離6.8km、獲得標高差355m、平均勾配4.6%、最大勾配8%)

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ザンブラ・アルタ(登坂距離11.0km、獲得標高差687m、平均勾配6.2%、最大勾配11%と登坂距離9.5km、獲得標高差330m、平均勾配3.5%、最大勾配10%の組み合わせ)

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ガンダ峠(登坂距離9.2km、獲得標高差675m、平均勾配7.3%、最大勾配15%)

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と一連の登りを越え、ベルガモに向かいます。

フィニッシュ前5㎞を越えたところから、石畳区間を含むアペルト峠(登坂距離2.9km、獲得標高差約100m、平均勾配7.9%、最大勾配12%)の登りが現れます。

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この短い上りを越えるとフィニッシュまで3㎞強を流れ込むように下ってフィニッシュです。

厳しい登りやテクニカルな下りでのセレクションに最後まで残り続け、小さくなった集団で突入したアペルト峠でアタックを決めることが勝ちパターンになりそうなプロフィールですね。
アペルト峠で独走を決められなければ、小集団でのスプリントの可能性もありそうです。


今年のイル・ロンバルディアで優勝を争うのは誰でしょうか。

一番の注目は2年連続でアルカンシェルを着ることになったジュリアン・アラフィリップ(ドゥクーニンク・クイックステップ)
世界選手権では勝負所を見極めたアタックで、17㎞以上の独走勝利を決めました。
独特の勝負勘は他の選手に勝る部分で、イル・ロンバルディアでもきっとタイミング良くアタックを狙ってくるでしょう。


ドゥクーニンク・クイックステップではレムコ・エヴェネプールも優勝候補の一人
昨年のイル・ロンバルディアではオーバースピードで橋から落下し骨盤骨折などの大怪我をしましたが、今年は見事に復活しています。
イル・ロンバルディアでの痛みをイル・ロンバルディアで取り返したいところです。


前哨戦のミラノ~トリノを優勝したのはブエルタ・ア・エスパーニャを総合優勝したプリモシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィスマ)
ジロ・デ・エミリア、ミラノ~トリノとイタリアのセミ・クラシックを連勝してきました。
クライマー向けとみられる今年のイル・ロンバルディアはログリッチ向きです。
リエージュに次ぐモニュメント勝利に期待が膨らみます。


ミラノ~トリノで最後までログリッチに食らいついていたのがアダム・イエーツ(イネオス・グレナディアーズ)でした。
ピュアクライマー寄りの選手でスプリント勝負は分が悪そうですが、イネオスのチーム力で精鋭集団に残ることができれば可能性が高まりそうです。


ツール・ド・フランスを連覇したタデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)はここでも上位フィニッシュが予想される選手。
ツール以降勝てそうで勝てないレースが続いてますが、プロトンの中でいま最も強い選手の一人であるのは間違いありません。


クライマーではサイモン・イエーツ(バイク・エクスチェンジ)も気になる存在
一発のアタックが決められる選手なので、精鋭集団に最後まで残っていたら面白い存在になりそう。


ブエルタでの落車骨折以来、たった1か月ほどでジロ・デ・シチリアでステージ優勝を挙げたアレハンドロ・バルベルデ(モビスター)は相変わらずの健在ぶり。
今年41歳のベテランは、フィニッシュ前のアペルト峠で独走を決めたい。


そのジロ・デ・シチリア最終ステージで優勝し、総合優勝を果たしたのがヴィンチェンツォ・ニバリ(トレック・セガフレード)
ここのところ目立った成績の無かったニバリですが、ここでも活躍を期待したいですね。
来年はアスタナに復帰することがすでにアナウンスされています。


そんなベテランが元気な中で復活を期待したいのがクリス・フルーム(イスラエルSUN)
2019年の練習中の落車事故で負った大怪我の影響で本来の走りが見られなくなったフルームですが、ツールを4度総合優勝したころの攻めの走りをもう一度見たいところです。


フルームのチームメイト、ダン・マーティンはこのレースで現役を引退します
今年もジロ・デ・イタリアで1勝を挙げるなどまだまだ一戦で活躍できそうなダン・マーティンですが、引退レースで勝利の可能性は十分にありそうです。


その他にもミケル・ランダとマテイ・モホリッチ(共にバーレーン・ヴィクトリアス)リゴベルト・ウランとセルヒオ・イギータ(共にEFエデュケーション)ティボ・ピノ(グルパマFDJ)マイケル・ウッズ(イスラエルSUN)ヨナス・ヴィンゲゴー(ユンボ・ヴィスマ)マイケル・ストーラーとロマン・バルデ(DSM)ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(クベカ・ネクストハッシュ)バウケ・モレマ(トレック・セガフレード)ディエゴ・ウリッシ(UAEチームエミレーツ)ロレンツォ・フォルトゥナート(エオロ・コメタ)などたくさんの有力クライマーが出場予定です。

今年最後のクラシックレースを楽しみましょう!

第115回イル・ロンバルディアはJSPORTSJSPORTSオンデマンドにて生中継されます。
オンデマンドでは、16時40分から英語コメンタリーですがスタートから配信されます。
ギザッロ教会を通過する様子を見るならこちらですね。


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ぜひ一度ご覧ください!

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