見出し画像

2021 Giro d'Italia 1週目プレビュー

グランツールの季節がやってきました!!

3大グランツールの一つ目、第104回ジロ・デ・イタリアは今日開幕です!

グランツールとは、自転車ロードレースの中でも3週間に渡って行われる3つのステージレース、ジロ・デ・イタリアツール・ド・フランスブエルタ・ア・エスパーニャのこと。
それぞれに長い歴史があり特徴的な3つのグランツールは、自転車ロードレースファンにとって興奮の3週間です。

ジロ・デ・イタリアの象徴と言えばマリアローザと呼ばれるピンク色の総合ジャージと、トロフェオ・センツァ・フィーネ(無限のトロフィー)という名のらせん状のトロフィーです。

歴代の優勝者の名前が彫られたこのトロフィーを、マリアローザを着て掲げる選手はいったい誰になるんでしょうね。


さて、今年のジロはイタリア北西部のトリノをスタートします。

第1ステージはトリノ市街を走る、8.6㎞の個人タイムトライアル
距離が短くアップダウンの少ないコースですが、コーナーが多くテクニカルな印象。

画像1

画像2


第2ステージはトリノ近郊のストゥピニジをスタート、北東に向かい、ノヴーラにフィニッシュする平坦ステージ
ストゥピニジにはサヴォイア家の狩猟用宮殿があります。

途中、今大会初のカテゴリー山岳(4級)があり、最初のマリアアッズーラを狙う選手が逃げ争いを繰り広げるでしょう。

画像3


第3ステージはビエッラからカナーレへの190㎞。
3つのカテゴリー山岳を越えた後、カテゴリーのついていないスプリントポイントのある上りを越え、最後の12㎞程が平坦基調のフィニッシュ。
状況によりどんな選手にも可能性のありそうなステージですね。

画像4


第4ステージはピアチェンツァから南下し、セストラまでの187㎞。
最後は2級パッセリーノ峠を登り、2.5㎞ほど走ったところでフィニッシュ。
ほぼ頂上ゴールと言っても良さそうです。

画像5


第5ステージはモデナからひたすら南東に下っていき、アドリア海岸のカットーリカにフィニッシュする平坦ステージ
フィニッシュは、3㎞手前からコーナーが連続する危険なレイアウト。
ジロの平坦ステージって、フィニッシュ手前がグネグネしがちなイメージです。

画像6


第6ステージはフラサッシ洞窟からアスコリ・ピチェーノ。
フラサッシ洞窟はイタリアの有名な鍾乳洞です。

最後はアスコリ・ピチェーノへの頂上ゴール。2級のこの登りは平均勾配6.1%、登坂距離15.5㎞というだらだらした登り。
有力勢のタイム差がつくような上りではないと思いますが、注目の頂上ゴールです。

画像7

画像8


第7ステージはノタレスコからテルモリへの平坦ステージ。
アドリア海沿いを南下します。
フィニッシュ前1.6㎞程のところに、最大勾配12%の短い上りがあります。
単純な集団スプリントにならなそうな興味深いステージです。

画像9


第8ステージはフォッジアからグアルディア・サンフラモンディへの頂上ゴール。
2級山岳ボッカ・デラ・セルヴァから一気に下り、そこから4級山岳を登ってフィニッシュです。
2級山岳での展開次第ですが、逃げ切りが起こりそうなステージですね。

画像10


第9ステージはカンポ・フェリーチェに登る難関ステージ。
2級、3級、2級とカテゴリー山岳を通過し、最後は1級カンポ・フェリーチェでの頂上ゴール
カンポ・フェリーチェは残り1.6㎞からが未舗装路で、しかもその区間に最大勾配14%の箇所があり、非常に難易度の高い上りです。
総合争いに一気にセレクションがかかりそうです。

画像11

画像12


第10ステージはラクイラからフォリーニョへの139㎞。
集団スプリントが予想される平坦ステージ。
スタート地点のラクイラは2009年の地震で大きな被害を受けた街で、近年のジロではよく登場していますね。

画像13


さて、プロトンはフォリーニョで今大会初の休息日を迎えます。
1週目を終えてマリアローザを着ているのは誰でしょうか。

やっぱり注目は第9ステージでしょうね。
このステージでライバルにタイム差をつけられる選手がいれば、その選手がマリアローザでしょう。
この日は中継から目が離せないですね。


第104回ジロ・デ・イタリアJSPORTS4JSPORTSオンデマンドで毎日生中継!
JSPORTSは5年ぶりのジロ・デ・イタリア中継で盛り上がっていますね!

またGCN+でも毎日生配信されます!
お好みの中継先を選べるというのは贅沢なものです。


それではみなさん、3週間のイタリアの旅を楽しみましょう!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?