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2021 StradeBianche プレビュー

もうストラーデビアンケかって思ったら、そうか去年は8月1日の開催だったっけって思い出しました。

自転車雑貨専門店 WednesdayBicycleHappy!! です。
ネットショップとして自転車の新しい文化的な価値観を発信しています。


今週末の3月6日(土)、トスカーナに春を告げるワンデーレース、第15回ストラーデビアンケが開催されます。
イタリア語で白い道を意味するレース名の通り、全行程の1/3程の区間を未舗装路を走る名物レースです。

それでは、ストラーデビアンケをプレビューしていきましょう。


レースはイタリアのトスカーナ州シエナをスタートし、近郊をぐるりと反時計回りに回ってシエナに帰ってきます。
総走行距離184㎞のワンデーレースです。
そのうち、未舗装路は63㎞。

序盤の難所はセクター2(残り166.4km地点)
5.8kmの未舗装区間には10%を越える登り区間があります。
逃げを狙う選手にとってはアタックポイントになるでしょう。

一番長い未舗装区間が距離11.9kmのセクター5(残り108.2km地点)
そして1kmの舗装路を挟んで次のセクター6(残り95.3km地点、距離8km)に入ります。
合わせて20km弱の未舗装区間は登りあり下りありのパンチのある区間です。

補給エリアを挟んでのセクター7(残り72.3km地点、距離9.5km)と次のセクター8(残り54km地点、距離11.5km)は距離も長く、レースの中で最も厳しい未舗装区間です。

ちなみにセクター8には、ストラーデ・ビアンケの3勝を記念してファビアン・カンチェラーラの名前がつけられています。

そして終盤の難所がセクター10(残り19.4km地点)
2.4kmと短めながら15%の登り区間があります。

最後の未舗装区間がセクター11(残り13km地点、距離1.1km)
こちらには18%の登りがあり、この二つの未舗装区間が大きな勝負どころです。

ここからゴールまでは舗装路なのですが、最後の1kmからはフィニッシュ地点のカンポ広場へ向かう登り区間
しかも最大勾配16%の路面は石畳です。
また最後の300mは細い石畳の路地を下るレイアウトですので、最後はかなりテクニカルなスプリントが要求されます。

レースはもちろん、このカンポ広場へと向かう旧市街地の街並みが本当に美しいので、しっかり最後までレースを見届けてもらいたいと思います。

未舗装路のアップダウンが繰り返されるこのレースでは、北のクラシックのようなパワーを要求されながらも、非常に登坂力も必要とされます。
まだ歴史の浅いレースですが、クラシックと呼ばれるレースと同じくらい人気の高いレースです。


次に今年の有力選手を紹介します。

昨年の優勝はワウト・ファンアールト(ユンボ・ヴィズマ)
2年連続の3位から昨年の優勝を手にしました。
最終セクター11での強力なアタックでライバルを引き離しましたね。
今年ももちろん優勝候補の最右翼です。
ただ昨シーズンの大活躍により他の選手からのマークもより厳しくなりそうですし、アタックを決めるのが難しくなりそうです。

ワウトの最大のライバルがマチュー・ファンデルプール(アルペシン・フェニックス)です。
登坂力という面ではワウトの方が強いかもしれませんが、スタミナとスプリント力ではマチューに軍配が上がりそう。
昨年は度重なるパンクで脱落してしまいましたが、先頭の精鋭集団に最後まで残ることができれば、優勝の可能性は高そうです。

ここをここを一つの目標としている選手が一昨年優勝の現世界チャンピオン、ジュリアン・アラフィリップ(ドゥクーニンク・クイックステップ)です。
アラフィリップも昨年は不運なパンクで集団に残ることができませんでした。
先日のオンループ・ヘットニュースブラットではレース終盤、上り区間でアタックしそのまま独走に持ち込むなど元気なところを見せていました。
今年は無事に先頭集団に残れるよう祈りたいです。


昨年のツール総合優勝のタデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)もエントリー。
一人で何でもできちゃう選手なので楽しみです。

2018年に2位表彰台に上がったロマン・バルデ(DSM)も3年ぶりのストラーデビアンケで楽しみな選手。
AG2Rから移籍してどんなレースを見せてくれるでしょう。

今年からイネオス・グレナディアーズに加入したトーマス・ピドコックも注目の一人です。
クールネ~ブリュッセル~クールネで集団スプリントの末3位に入るなど、すでに能力の片鱗を見せています。

その他、ヤコブ・フルサン(アスタナ・プレミアテック)サイモン・イエーツ(バイクエクスチェンジ)ティム・ウェレンス(ロット・スーダル)など、トップ選手がエントリーしています。


イタリアのロードレースシーズンの幕開け、第15回ストラーデビアンケは、3月6日(土)21時50分からJSPORTS4JSPORTSオンデマンドにて生放送
またGCN+でもライブ配信されるようです。
視聴環境に合わせてご覧いただきたいと思います。

それではイタリアの白い道を楽しみましょう!

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