意味を研ぎ澄ませていたら、意味が摩耗してしまった。理由にしても同じことだった。手のひらに残るのは激情のみだった。男は手のひらを見つめて気づいた。いつだって、己を突き動かすのはそれで充分だった。

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第三十五作目。
サブテーマは刀鍛冶です。

ではまた。

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