600億の女


 皆さん、こんにちは。800万の死にざま、木賃ふくよし(芸名)です。
 はい。ワタクシ、時事ネタを取り上げるのは苦手なのですが、アクセス数を稼ぐのは時事ネタだったりする訳ですよ。ええ。
 そこでいつも、書くべきか書かざるべきかを迷ってるうちに機を逃してしまい、お蔵入りになったりする訳なんですが。ええ。

 今回こそは
 諦めずに、
 取り上げたいと
 思います。


 機は逃したけど。


 本当なら、2日前に書くべきだったんだけど。うん。

 まあ、やり損ねた事を悔やむより、悔やむ暇があるなら、今すぐDo it !!って、杉田玄白が言ってましたから。言ってませんけど。

 そこで本日は、一晩で600億円を動かした女、


 輿水幸子、イーロン・マスク事件


 から、

 「オタクが経済を回している」説


 についてお話ししていきたいと思います。

 まず、輿水幸子、イーロン・マスク事件とは何かについて説明しましょう。


 渦中の女、輿水幸子。
 ゲーム『アイドルマスターシンデレラガールズ』に登場する架空の人物。
 【自称・カワイイ】ボクっ娘アイドル。14歳。142cm、37kgの、いわゆるロリキャラである。担当声優は竹達彩奈。
 ワタクシはこのゲームをやった事がないので、詳しくは知らない。要するにアイドル育成ゲーム(?)のいちヒロインである。


 そして、騒動の男、イーロン・マスク。宇宙開発会社スペースXのCEO、電気自動車会社テスラのCEO、そして、PayPalの創設者でもあり、


 世界長者番付1位の男なのである。


 総資産20兆円。


 よしんばこの記事を書く頃には世界2位になっているかも知れないが、世界1位の男になった事のある経歴は変わらない。
 この、一見関係なさそうな二人だが、イーロン・マスクが、



 「Hey you …
 Yeah you Queen …
 You’re gonna make it!」
 「キミなら、、、
 女王たるキミなら、、、
 キミならやれるさ!」


 と、謎の呟きを輿水幸子の画像と共に投稿。

 これにより、アイドルマスターを発売しているバンダイナムコの時価総額が半日で575億円増えたのである。


該当ツイート


 さて。概要についての説明が終わったので、本題に移ろう。
 ワタクシは、「オタクが経済を回している」説があまり好きではない。

 まず、オタクってのは使った金額よりも特定対象への愛で量るモノだし、何なら量る必要もないと思うし、「オタクが経済を回してる!」なんて言うオタクを見ると、痛々しいイキリにしか見えないからである。

 なんか、

 「銀河英雄伝説」を読んで、
 政治とか戦争を訳知り顔で
 語っちゃうような感じ。


 誤解なきように言うと、オタクが経済活動に貢献している部分について否定する気は全くない。むしろ大いに肯定する。
 しかし、オタクが回しているのは、閉鎖的経済でしかないのだ。基本的に、それがどんな趣味のオタクであっても、だ。

 要するに、オタクがコレクションのためにDVDとBDのボックスを3組ずつ買ったとしても、鉄道模型を山ほど買っても、アイドルのツアーを追っかけても、

 基本的に個人消費止まりなのである。


 先ほども言ったが、個人消費はとても大事だが、ハイブリッド車がヒットする、スマホが普及する、なんて経済規模と比べたら、「経済を回している」なんて言葉はあまりにも烏滸がましいと思えるのだ。
 何もオタクの消費活動に水を差す気はない。むしろ称賛するし、金を使いたくても実弾がないワタクシみたいな無職に比べれば、断然立派な経済活動である。
 単に、言葉が御大層に過ぎる、と言うだけの事だ。

 経済活動を活発にするのは、それこそ金を使うことであり、その為に使う金を稼ぐことであり、それが金を回して、より経済を活発にするというサイクルだ。小泉進次郎のようだが、事実である。
 つまり、家を建てる、車を買う、家具を揃える、家電を充実させる、という規模に比べるとオタクが回す経済規模は、「目的の物」のみに終始する事が多く、閉鎖的であり、トータルで見ると、けっして大きいとは思えないのである。

 そして、もう一つの経済の活発化は、多数派が消費すること。

 毎日の食事、日々の交通、インフラの充実などである。誰もが当たり前のようにスマホを持つ、なんてのが一番わかりやすい例だろう。
 缶コーヒーがブームになり、誰しもが当然のように、1日1本の缶コーヒーを飲むようになれば、1日で130億円が動くって事である。

 何となく、ワタクシの言いたい事は伝わったであろうか。

 とは言え、最近の「鬼滅の刃」のブームは空前絶後であり、関連グッズやCDの売上は超弩級の売れ行きで、それこそ映画は「模範的」とされるようなジブリ作品を上回った。
 その興行収入、実に300億。

 ここまで来るともはや、何がオタク的で、何が一般的なのかわからなくなってくるが、「アニメ」という「オタク的なコンテンツが経済を回した」ことは間違いないのである。
 要するに、閉鎖的な経済であろうと、経済スパイラルは起きており、渦が大きくなれば、それは経済を回し得る。

 「鬼滅ブームをもってしても、オタクが経済を回すなんてのは烏滸がましい」と言える人間はそういないだろう。実質、回しているのが非オタクであったとしても、ワタクシは「オタクが経済を回した例」として認める所である。

 そこで、だ。
 輿水幸子に戻ろう。


 公開から数ヶ月かけて、300億を積み上げた「鬼滅の刃」

 たった一晩で600億を叩き出した輿水幸子。



 興行収入と時価総額なので簡単に比較はできない。しかし、だ。
 ディズニー最高売上のアナ雪の興行収入でさえ、世界で1300億円。
 映画興行史上最大の「アベンジャーズ / エンドゲーム」でさえ、2900億円。

 それを、一晩で600億円。


 この出来事はオタク的な経済活動で言うと、おそらく史上最高の瞬間最大風速なのである。
 
 ワタクシは、「オタクが経済を回している」という言葉を好まない。しかし、それも認識を改めるべき時代が来ようとしているのかも知れない。


 ただ、


 イーロン・マスクについては、


 オタクが経済を回したんじゃなく、

 経済を回せちまう奴が、


 たまたまオタクだっただけ


 って気がしなくもない。



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 なお、この先には特に何も書かれてません。


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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。