ペヤング人生。その先に、


 皆さん、こんにちは。これで連続して3日分目の記事なので、体力・気力ともに尽きかけています。木賃もくちんふくよし(芸名)です。
 年末年始の繁忙期を働きながら、1日で3日分の記事を書くのは無理がある。かと言って、今書いておかないと、時間がなくなっちまうので。


 (´・Д・)」 てな訳で、3日目。


 記事の質が落ちてても生暖かい目で赦してやってください。


 本日の話題は、

 (´°Д°)」 ペヤング!


 そうです。ペヤングです。そう。あの焼きそばの。

 製造元である、まるか食品より商品名であるペヤングが有名な、あのペヤング。
 似たような例では津村順天堂より、バスクリンの方が有名になり、社名をバスクリンに変えたってな悲しい例もあります。

 このペヤング。実は色々あって、この話題を記事にするのはもう少し先にする予定だったんですが、仕方ありません。ネタがないので、後日話す部分を分断して、ペヤングのみに焦点を当て、盛りに盛って話題にしてしまいましょう。

 ペヤング。謎の名前だが、当時流行していたペア(二人一組のペア)と、若者のヤングをくっつけて誕生したとか何とか。
 対抗馬である日清のU.F.Oも、おそらくは当時流行した宇宙人ブームに乗っかったものだろうから、まあ、そんなモンだろう。ちなみに当時流行したアダムキー型のUFOに形状が似ている事から名付けられたらしいが、それに、Umai Futoi Ookii(うまい! 太い! 大きい!)の意味を持たせた模様。
 「ボトムズ」に無理矢理「VOTOMS」=Vartical One-man Tank for Offence&Manevarって意味を持たせた感じですね。そもそも「最低野郎ども」のbottomsだと綴りが違いますし。ええ。まあ、アストラギウス銀河では偶然「最低野郎ども」の言葉がボトムズって発音なのだと言う事でしょう。

 おっと。話が横に逸れました。ペヤングです。

 ペヤングは昔、全国で販売していたものの、本社が群馬県にあった所為か、関西ではあまり売れなかった模様。ワタクシは子供の頃にペヤングのCMも見た事があるし、店に売ってた事も記憶しているが、ある時から、ほとんど見かける事がなくなってしまっていた。
 おそらく関西での売り上げが芳しくなかったのであろう。

 ちなみに、ワタクシは周囲の人間が心配するレベルの大食らいなのだが、ペヤングを見かけなくなった頃だろうか。
 大盛りカップ麺ではなく、1.5倍スーパーサイズなんてモノが流行したのである。

 大食らいのワタクシとしては、1.5倍なんてケチケチした事はせずに、2倍でも3倍でもドカーンと行けや! って思ってたのですが、それをとある人に話したら、


 (´・Д・)」 2つ買えよ。


 って言われて、「ソウジャナイ」って思った記憶があります。
 ワタクシは飲食業界にいて長いので、2つ買えよってのは違うんです。当初はまだ働いてなかったので、言い返す事が出来なかったんですが、今なら言い返せる。


 (´・Д・)」2つ買うって事は、
 調味料が2倍になるのである。


 そうすると、塩分とかエグいのよ。ワタクシゃ健康に興味はないが、食事の後に喉が乾いて仕方ないってのは困るのである。
 自分で料理すればわかるが、1人前の量をそのまま5倍にすれば、5人前になる訳ではない。
 単純に言うと5倍で間違いはないが、水分の量は? 調理時間は? 調理器具は? って話になってくるので、単純に5倍化すると酷い味になるのである。
 なので、レシピの多くは2~3人前で紹介される。減らしても増やしても誤差が少ない範囲だから。10人前を作る事は滅多にないだろうし。

 そして、2倍ってのは作る手間が2倍になったり、価格も倍になる。
 手間なんて言ってもお湯を入れるだけだろう? なんて声も聞こえてくる事だろうが、全然違う。
 一度にお湯を入れたら、片方を食ってる間に、もう片方が伸びちまうだろう?
 それとも、空腹を早く満たしたいのに、わざわざもう一度湯を沸かして3分待つのかい?
 だいたい、2つ買って値段も2倍じゃお得感ゼロ。

 少々話がずれたが、世間様的に1.5倍ってのが「空腹を満たす量」なのだろう。時折2倍って商品も出たが、主流にはなれないままだ。


 そんな時に、ヤツは帰ってきた。


 ペヤングが超大盛になって、関西にも再進出してきたのである。

 このペヤングの超大盛を見た瞬間、ワタクシは感動した。この頃はワタクシ既に飲食業界に染まっていたので、マジで感動したのである。


 (´・Д・)」 フツーのペヤングが、
 ひとつの器に、ふたつ入ってる。


 (´°Д°)」 バカなんじゃねーの!?


 だが、ワタクシはその潔さに感動した。だって、2倍用の麺を別の工場ラインで製造したら、コストが上がっちゃう。
 だけど、器を変えるだけなら、コストは安いまま、2倍の量も提供できちゃうのだ。
 しかも、コレ本当に1.5倍もある? なんて疑いが生まれるはずもない、見たまんま2倍。


 (´・Д・)」 その潔さに惚れた。


 そして、ペヤングはかつての強敵U.F.Oを撃墜するが如く快進撃を続けた。それも、



 (´・Д・)」 バカ路線で。



 そう。ペヤングはバレンタイン用チョコ焼きそば、クリスマス用ケーキ焼きそばに始まり、馬鹿みたいにワカメが入ったワカメMAXやら、納豆入り焼きそばの納豆MAX、そして、超激辛路線と、超超超大盛り路線。


 (´・Д・)」 完全にバカ路線で
 ヒットを続けて行ったのである。


 いや、ヒットしなかった商品も少なくないんだけど、全体的にはヒットしたって事で。うん。てか、妙な味ブームの火付け役になった事は間違いない。
 それ以前だとペプシコーラなんかも妙な味路線で売ろうとしたけど、イマイチ乗り切れなかった。
 だが、ペヤングは収集しやすくなったビッグデータの扱いを心得ていたのだろう。最小限の支出で、最大限の売上を出すマーケティングに成功した模様。

 マーケティングに失敗した例は赤城乳業。妙な味のガリガリ君で会社を傾かせた。

 そして、YouTuberのブームに合わせて、ペヤングは妙な味、超大盛り、超激辛の三方面で大成功を収めたのである。


 しかし、近年はその隆盛に限りが見えてきた。
 新商品のペースが落ち、話題にも上がらなくなり、スーパーマーケットのワゴンセールの常連となりつつある。


 (´・Д・)」 先日は定価¥1000の超大盛り激辛ペヤング・キャベツマシマシMAXが¥100で売ってたので買い占めた。


 ぶっちゃけ、¥1000はあくまで希望小売価格。ネット通販なら大体1個¥600ぐらいで買えたりもする。しかし、それでも1/6価格なので激安。
 つーか、普通のペヤングでも¥200以上、超大盛りでも¥300ぐらいはするので、超お買い得。
 ぶっちゃけ激辛ソースが全然美味しくないんだけど、


 (´・Д・)」 使わずに、家にある
 焼きそばソースを掛ければ解決。


 ソースを捨てるのは勿体ないので、大量にカレーでも作る時に使えばいい。
 コレで¥100満腹生活やで!!

 ってのが、今日の本題なのではない。



 (´・Д・)」 ペヤングが何故、
 ワゴンセールの常連になったか。


 この部分を考え直してもらいたいのだ。
 いや、まるか食品にではなく、あなた方に。
 要するに、イロモノ系の妙な味、超激辛、超超超大盛り。


 この路線はどれも、チキンレースなのよ。


 イロモノ系はネタが尽きる。激辛は常識的に考えて限度がある。大盛り路線は確実にコストが上がる。


 (´・Д・)」 常識の範囲って言う
 ブレーキラインが存在するのよ。


 コレを超えると、人気は出るけど、ブレーキの効きが悪くなる。
 そして、限度を超えて、そっぽを向かれる。

 何の話かわかるだろうか。
 そう。人間の思想と発言である。

 過激な事を言えば言うほど、人気は出るけど、「バカな事をやってるから」注目されてるだけなのよ。
 過激になるほど、口だけでは済まなくなる。敵も味方も。
 シンパは生まれるが、ブレーキを踏んだ瞬間から敵になる危険しかない。
 そのブレーキはキミにしか踏めないのだ。

 目先の人気に浮かれて、過激な方にだけは走るな。


 (´・Д・)」 炎上したYoutuberとか、大体そんなパターンやん?


 だから、キミはペヤング人生は歩むな。
 その先に待ってるのは、キミ自身が安く買い叩かれるワゴン行きだぞ?

 ※ この記事はすべて無料で読めますが、ワゴンセールのペヤングを¥100(税抜)で買うにも、記事が2つ売れなきゃいけないので、何とぞ投げ銭¥100(純利¥80ぐらい)をお願いします。
 なお、この先にはブレーキについての割と重要な話が書かれています。


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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。