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本当のワインって奴を


 皆さん、こんにちは。2日後にもう一度ここに来てください。木賃もくちんふくよし(芸名)です。
 本物の〇〇を食わせてみせますよ。ってのが「美味しんぼ」における山岡の毎度のパターンなんですが、ワタクシ、この時って山岡よりも、


 いそいそと2日後に
 集まってくる財界の
 お偉方に気を取られて
 仕方ないんですけど?


 だって新聞社の社主やら、財界のフィクサーやら、陶芸界の大御所やら、


 (´°Д°)」 お前ら
 仕事してるの?


 って心配になっちゃうんですよね。マジで。自由業ってそんなにヒマじゃないからね?

 さて。本日はさっくりと本題に行きたいと思いますが、先日のニュース記事にて、


 最もまずいワインと称された400円の安物が、
 国際コンクールで金賞を受賞しちゃった。


 って事件が話題になっておりましてね。ええ。はい。
 ええと。皆さまはもうお忘れかも知れませんが、ワタクシ、無職になるまではワインを主な商材とした自営業者(バー)だった経歴がありますので、この事件に関しては言っておかねばならないな、と思い筆を取った訳ですが、正直に申し上げまして、


 (´・Д・)」 今さら
 騒ぐ事じゃねえよ。


 あのね? こんなのもう、


 (´・Д・)」 モンドセレクションで
 慣れっこなはずじゃねえのかよ?


 いや、割とマジで。てか、こんなのはワインや食品に限らず、そこら中のコンテストがやってる事な訳でね?
 例えばワタクシは格闘技が好きな訳ですけれども、空手の「団体」なんて大小合わせて50を超える訳ですよ。日本だけで。
 つまり「空手の大会で優勝経験あり」って触れ込みでも、


 (´・Д・)」所属選手は
 全員あわせて何人いるの?


 ってな団体もある訳でね?
 ボクシングもWBA、WBC、IBF、WBOという主要4団体以外に、WBFとかIBOとか、JBC(日本のボクシングの統括団体)が認めていない組織は一杯あって、アメリカだけでも50を超えていたと思う。

 要するに、今突然ワタクシが世界ケンカ最強連盟を結成し、ケンカ大会で優勝したことにして、ワタクシ自身が世界ケンカ選手権優勝者、つまりケンカ世界一を名乗る事もできる訳です。
 これは極端な例ですが、冗談抜きで、割とそんなのが世界には蔓延っている。

 中には大きめの企業が「自分たちをトップにするために拵えたコンテスト」なんてのもあってね? 審査員も自分達の息がかかってるし、出場者も自前で用意するし、大会を繰り返して実績を作るまでは、広告も打たず実質オープン戦(野球のオープン戦ではなく、参加者制限を設けないこと)じゃない。なので、


 そーゆーのは、
 当然、ワインでも
 存在してるのよ。


 作付け的に95%が白ワインしか作ってない産地で、


 (´・Д・)」 赤ワインの金賞とか。


 赤ワインの生産者が10社ぐらいしかないとか普通にある。中には、


 (´・Д・)」 その産地に
 3社しか存在してない。


 とか普通にあって、出品さえすれば、激マズのワインでも銅賞を取れちゃう。
 ちなみにワタクシが中退した高校には相撲部があって、県下で常にトップ3入りを果たしてたんですが、県下に相撲部があるのは3校だけでしてね? ええ。なお、毎年3位でした。

 他にも、フランス北部のワイン生産者が、何故か南フランス地元のコンテストに応募してたり。
 要するに参加者が少ないオープン大会で箔をつけてる訳ですよ。

 他にも、賞は全部金賞のコンテストとか。(入選か落選かの2種で、入選はすべて金賞)
 ん? ええ、そうですよ? 何言ってんですか。


 1つのコンテストの
 金賞受賞者が、
 1人だけだなんて
 誰が言いました?


 オリンピックじゃないんですよ? 優秀者は全員受賞していいじゃないですか。ねえ?
 無論、金賞は1つだけのコンテストもあるし、金賞5個まで、銀賞10個までみたいな制限のある場合も、何なら、


 参加するだけで賞を貰えるような、
 ゆるゆるのコンテストもある訳だ。


 こんなのが沢山ある。ありまくり。

 だから最初に言ってんじゃん。


 全米No.1ヒットとか、


 唐揚げグランプリ
 金賞だらけだとか、


 モンドセレクションで
 慣れっこじゃないのか?


 (´・Д・)」 マジでそうとしか思えないのよね。

 ぶっちゃけ、前述のように「自社製品を売るための宣伝組織」として作られる団体もあるしね? 顕著な例で言うと「ギネスブック」は、世界一売れてるスタウトビールって事で「ギネスビール」が始めてるし、あっちこっち走ってもらってタイヤをすり減らすように「ミシュランガイド」を「ミシュランタイヤ」が始めてる。
 むしろ、こんなのはまだまだ健全な方で、「その商品を扱うなら、〇〇の資格を持ってた方がいいよ」ってな感じで、自社の立場を強めるために「〇〇資格」なんてのを認定する組織まで作っちゃう訳よ。(≠国家資格)

 もっと酷いのになると、それが大きな会社なんかの「天下り先」になったりする。
 だから、出品料が無駄に高額だったり、袖の下、つまり賄賂の有無で入賞の成否が決まったり決まったりもする訳ですよ。
 決してそんな組織ばかりじゃないけど、確実にそーゆー組織は存在してる。

 で。ワタクシはひねくれ者なので、今回の事件について、全く逆の可能性を考えてみた。


 (´・Д・)」 スーパーで売ってる
 ¥400のワインが実は美味い説。


 前提としてコレが不味いという評価が正しいのかどうか、である。
 ぶっちゃけ、日本円にして¥400って事は、日本では¥1,200クラスのワインなので、大ハズレの可能性は案外低い。
 そして、量販店で売られてるワインってのは管理が悪かったりする。要するに「傷んだワインを不味いと評価した」可能性が拭えないのだ。
 つまり、まず最初の「まずい」説が間違ってて、健全な状態ならばそこそこ美味かった可能性はある。そして、コンテストに送られたワインが「たまたま良品だった」という可能性もある訳だ。

 まあ、その可能性は低いけどね。
 とは言え、最初から架空のワインのラベルを貼って虚偽申請するような相手だぜ?
 「最初から結果ありき」で、「それ見たか!」をネタにする気満々な訳よ。
 正直ワタクシは、ワインを送った側も信用ならねえなぁ、と思う訳ですよ。ええ。審査員も疑ってるけど。


 (´・Д・)」 ま。
 美味いか不味いか、
 それぐらいは
 自分で判断しろ
 って事ですわな。


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 なお、この先には割とマジな体験談が書かれています。


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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。