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「あのシガーソケットまで。」

薬漬けに成っている僕に中毒性なんて今更だ。
只の遣い物にも成らない細胞を温めるだけで。
毎朝起きる度に友達が欲しいと悪い夢に帰る。
期間限定のLINEスタンプの様に哀しく成って。

作り笑いで我慢して美徳を喰む事は出来るのか。
軽率な真理は訛りながら褪せていくと言うのに。
伝えなくても判る筈だと言う期待自体が傲慢だ。
日常会話に意味や理由や本質を求めないで呉れ。

油汚れの様に美しい星を持ち寄って面接をする。
佳い子に成る為の善行引く察する心イコール僕。
廊下を奔るまで追い詰められた便所の花子さん。
活動家の暴言に中指立てシャルロッテするのだ。

足踏みしながら息を吸えたら生きてるのか。
健全な魂なんて気持ち悪くて仕方が無いよ。
エンドロールから始まる物語を大切にした。
集団に成って爆弾に成って階段に成ったら。

書くなら書くべきだし特別の切符代を惜しむな。
あの頃の聖書が何時の間にか幼児性に満ちても。
常闇にミクロをマクロにする方法論を教わった。
色々なポーズが断片と化して脳みそで点滅して。

禽を怖がる人に時の流れを感じてしまった。
新しい街にハリボテの被害者を置き捨てて。
何時も思い悩んでいる人を天才とする定理。
防空壕の布団の中では幾らでも泣いて善し。

中学デヴューの為に高校デビューした大学生。
花を盗む為に夜に産まれた双子で緑の赤子達。
存在を御預けにして未だ空が判らない芸術家。
潰れても構わない水曜日にソックリな女性客。

明るいトコロで男と女と其の愛犬が春を売る。
クーポン券で吸収されたドッペルに問い正し。
減るモノは多いし減らなくても赦しはしない。
薄着で来たけど明日の誕生日は何パーセント。

ミイラの如き黄金比で再開の約束の機会を得た。
無理の有る言葉を積み重ねた親和性の味だけど。
理解の範疇を越えたとしても其の瞬間のせいだ。
軽く飛び降りたら肉球のアスファルトに包まれ。

水泡はひっくり返る事で世界と同義に成った。
人魚の脚でヴィーナスを名乗る程の覚悟をし。
倖いな顔をして唄ったキラーチューンが重い。
唇の下に有るピアスが堪らなく痛む時も含む。

覚醒しながらも泪みたいに生きる他無い。
何時か脳姦の穴も行き止まりが有るのか。
少しだけ揺れるから可哀想と褒めなさい。
完璧な命は少しずつ転じた後の試験結果。

深淵の勲章なんて何一つ確かではない。
愉しい話に怯えていると女装した王子様の様で。
直営店では詰まらない詩集も御世辞に塗れてる。
文字の国で僕が異分子として処されば。

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