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民法/抵当権

Aが所有する甲マンション503号室には、AのBに対する債務を担保するためにBの抵当権が設定され、その登記もされている。503号室がDにより不法に占有されている場合でも、Bには、同室を占有する権原がないため、Dに対して妨害排除の請求をすることができない。




答え 誤り

抵当権者には、抵当不動産を占有する権原はない。しかし、第三者が抵当不動産を不法占拠することにより、競売手続きの進行が害され適正な価額よりも売却価額が下落する恐れがあるなど、抵当不動産の交換価値の実現が妨げられ抵当権者の優先弁済請求権の行使が困難となるような状態があるときは、抵当権者は、抵当不動産の所有者に対して有する当該状態を是正し抵当不動産を適切に維持又は保存するよう求める請求権を保全するため、所有者の不法占有者に対する妨害排除請求権を代位行使することができる。(判例)

民法は、常識的な判断でいい場合と悪い場合がありますが、これは、常識的判断でいい場合になりますね。

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