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『人類学』 Ⅳ:forBeginners109


Ⅳ――人類学の四大領域(自然人類学・考古学・言語学・文化人類学)
32.自然人類学
・自然人類学(形質人類学ともいう)は人種の研究から始まった。測定器を手にした「身体計測学者」は頭のサイズを測り、これを分類するという、彼ら好みの仕事に着手した。
33.多元説〈対〉単元説
・ダーウィン主義の人間進化モデルは単元説である。理論としてのダーウィン主義の成功により、自然人類学は人間の進化についての研究に変わっていった。
34.人間生態学と遺伝学
・自然人類学には分類研究が含まれる。
35.社会生物学の発展
・自然人類学は人種主義との関連性が指摘され、また現代生物科学の台頭もあり、やがて時代遅れとなった。しかし、一九七〇年から一九八〇年にかけて、人間行動の遺伝的基盤研究である社会生物学の発展をとおして再び流行した。
36.遺伝子仮説により再び注目される人種
37.初期人類学とのそれ以外のつながり
38.考古学と物質文化
・考古学と人類学には、文化と社会起源、そして文明の発達を説明するという共通の関心が見てとれる。物質文化は、それぞれの社会の財の生産技術や生産手段について人類学者が研究する分野である。
39.人類学的言語学
40.社会人類学あるいは文化人類学
41.文化とは何か?
・アメリカ合衆国の文化人類学とイギリスの社会人類学との主な違いは、人類学者の研究対象である〈全体〉としての社会、その構造や組織に焦点を当てているのかの違いである。大西洋の両側で、文化についての膨大な定義が存在する。
42.専門領域の増加
43.エスノグラフィーの根底にあるもの
・文字どおり文化を「書く」ことつまりエスノグラフィーは、すべての社会人類学/文化人類学の基本的な実践であり、そこにはフィールドワークと、真偽のほどは保証できないが〈客観的で科学的な観察〉が含まれている。
44.エキゾチックなものを記述する
・「エキゾチックな」人びとについて書くことが、人類学のげんごをかたちづくっていった。

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