【Kate presents音楽こそがMusic!vol.2】岡村靖幸

Kateです。連載タイトルまでつけたのに、急に身構えてしまって次に続かなくなりました…。

私がなぜだか今年、突然ハマってしまったのが岡村靖幸さんです。
「岡村和義」という驚きのユニットが結成され、以前から存在は知っていた岡村靖幸さんに改めて注目し、何しろ心からビックリしたのは…

ポストバブル期のあのギラギラした青年が、いい具合にアクが抜けてすごーくカッコいいオッサンになっていることです!(いやそれ音楽の話か?!)

いつからか、ブロー眼鏡にスーツ、ヘアスタイルも含めサラリーマンのような出立ちが、岡村ちゃんの制服になっていたようです。その姿で汗だくになって歌い踊りまくり、ファンの「ベイベ」たちをトロけさせ、総立ちにさせるアラ還は奇跡だなあと。若い頃は線が細い印象でしたが、今はジャケットの背中がどうにも魅惑的な、大人な男性になられました。

岡村さんの音楽はファンクがベースになっていると言われます。バンドにおける主要楽器を弾きこなし、打ち込みもこなすマルチプレイヤーで、要するに自分の描きたい世界を自分ひとりで具現化できてしまう。この強烈なビート、それに難なく乗る日本語歌詞、そしてダンス…前のめりにエネルギーが炸裂するLIVEスタイルを見ていると、「ああーこの人はやりたいことがたっくさんあるんだな、パワーを持て余しているわ…」と嬉しくなります。

もともとブラックミュージックが好きなので、私がなぜ今までハマらなかったのか不思議です。歌い方のクセには抵抗があったのでそれかな?

いろんな動画やラジオ番組など見聞きして、岡村さんはとても繊細でピュアな人だな〜と思います。学生の感性のまま大人になったというか…。それと恐らくは、表現に妥協が出来ないから、違法薬物に何度も手を染めてしまったのでしょう。

私は以前仕事で、薬物依存回復者の方々にお目にかかり、その後親しくさせていただきました。本当に生真面目で優しくて、すごく仕事のできる人たちでした。自分の置かれている境遇に何かしら適合できず、苦しみもがく中で薬物がエスカレートしたんだろうな…と。岡村さんも罪を重ねはしましたが、キチンと更生して音楽の世界に戻ってきたその様子は、復活したどころか若い頃よりも凄みを増しているではないですか!こんなショーマンシップのあるミュージシャンは今やなかなかいません。

私はこのように、生きていく上で経験する障害を乗り越える「人間の強さ」にいたく惹かれます。それでも岡村さんには音楽があった。やりたい事のために必死に日々を乗り越えて来たのでしょう。その姿に圧倒され、励まされる思いです。年齢がさほど変わらないからこそ、私にはリアリティがあります。

恐らく、若かった私が最初に耳にした岡村ちゃんの曲は、アニメ「シティハンター」のエンディング曲「SUPER GIRL」で、その次に印象が深いのは「だいすき」だと思われます。

最近,彼の曲をまとめて聴く中でヘビロテしてしまう曲は、「彼氏になって優しくなって」「ア・チ・チ・チ」「ぶーしゃかLOOP」「愛はおしゃれじゃない」などです。岡村和義ではこのところ「春、白濁」「サメと人魚」が特に気に入っています。

もう、暇さえあれば検索してしまいます。すっかり取り憑かれているという感じですね。すごく頭の良い方で好奇心がサブカル寄りで、対談などの著作もいろいろ刊行されているようなので、これから少しずつ紐解くのが楽しみです。

最後になりましたが、1曲入魂で「彼氏になって優しくなって」をご紹介します。がんばれ、岡村ちゃん!がんばれ、私!

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