暗闇
目が光っている。
言葉が鋭利で刺さってくる。
全ての矢がこちらを向き、これでもかと言うほどに矢を浴びせてくる。
絶望する。
逃げ出したい。
ここから逃げたい。
この状況から逃げたい。
いなくなりたい。
ワーッとなる。
溢れ出す。
ぶつける。
しかし何も変わることなく過ぎていく。
嫌になっても時は止まらない。
雲は流れていく。
川は流れ続ける。
地球は太陽の周りを回り、自らも回る。
実は矢なんて数本しかないのかもしれない。
沈み込み、思考は歪み、視界が揺らぎ、何千本もの矢に見えているのかもしれない。
矢を増やしている自分にも、嫌気がさす。
過去の闇もどんどんと後を追いかけて押し寄せる。
決まってそうだ。
沈んでいる時はいつもトンネルの中。
負の感情が止めどなく溢れ出して沈み続ける。
光が差すとは到底思えない日が続く。
きっとそのうち風化する。
風に吹かれ、雨に流され、矢は向きを変える。
沈もうが、沈まなかろうが、同じ時は流れる。
強く楽しく生きたい。
その想いとは裏腹に、負の時間を過ごす。
どのくらいで薄れるだろうか。
どれだけ沈んだら取り戻せるだろうか。
また前を向いて歩けるようになるまで何度日が登り、沈むのか。
まだ答えは出ない。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?